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女性アスリートの盗撮被害撲滅へ「部活生にも必要」 パリ五輪で導入、“透けないユニ”が世界を変える

THE ANSWER / 2024年7月30日 11時43分

バレーボール女子日本代表【写真:ロイター】

■「シン・オリンピックのミカタ」#27 アスリートを守るミズノの盗撮防止ウェア

 スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はパリ五輪期間中、「シン・オリンピックのミカタ」と題した特集を連日展開。これまでの五輪で好評だった「オリンピックのミカタ」をスケールアップさせ、4年に一度のスポーツの祭典だから五輪を観る人も、もっと楽しみ、もっと学べる“新たな見方”をさまざまな角度から伝えていく。「社会の縮図」とも言われるスポーツの魅力や価値の理解が世の中に広がり、スポーツの未来がより明るくなることを願って――。

 性的な狙いで、アスリートが盗撮される問題が中々なくならない。そんな中で開催中のパリ五輪では“盗撮防止”という画期的な機能を持つユニホームが投入され、問題解決につながると期待されている。ミズノが新素材を用いて開発し、バレーボールや卓球の女子日本代表など6競技の選手が試合で着用する。さらに、今後は部活に取り組む中高生をはじめとした一般のアスリートにも普及させていきたいという。(全3回の第3回)

 ◇ ◇ ◇

 今回日本代表に提供されるユニホームは、赤外線の吸収に優れた新素材の糸を使うことで選手の体が発する赤外線を封じ込め、赤外線カメラを使っても選手の体のラインや下着が写りにくくなるという機能がある。バレーボール、卓球、ホッケーの女子選手、近代五種、アーチェリー、ライフル射撃の計6競技で日本代表の試合用ユニホームとして採用された。

 他にも練習用のウェアとして採用されている種目を含めれば、実に13競技の日本代表がこの機能を持つウェアをまとう。ただ、盗撮を撲滅する効果が期待されるのはその先の動きだ。メーカーとしては、このユニホームをきっかけに問題が世間に広く周知されてほしいと願っている。

 開発に携わったミズノの田島和弥さんは「このユニホームをきっかけに問題への関心が広がれば、周りの目が厳しくなる。そうなれば盗撮そのものが減っていくのではという期待はあります」と口にする。今回はトップアスリートに対しての提供となるが、近い将来、この素材を使った一般向けの商品ラインナップも増やしていきたいという。

 そう遠くない未来、学生アスリートにも一気に普及しそうだ。「部活生をはじめとした一般にも、この機能は求められているものだと思います。動きを良くするために被服面積が小さく、盗撮被害が多い種目もあるので」と田島さん。今回は生地の特性からシャツタイプの製品となったが、今後はタイツやスポーツブラの裏地といった部分にも使えるよう、研究開発を進めていく。(THE ANSWER編集部)

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