批判浴びる選手村メシに米メダリスト本音 本格フランス料理とはほど遠く「あまり良くないわ」

パリ五輪の選手村の食堂で料理をとるIOCのバッハ会長【写真：ロイター】

■パリ五輪

　連日熱戦が繰り広げられているパリ五輪だが、選手村の食堂では問題が続出していることが伝えられている。体操女子団体で金メダルを獲得した米国代表は選手村の食事についての質問に回答。「あまり良くないわね」「まあ平均的」などと率直な感想を述べている。

　30日に行われた体操女子の団体総合決勝を制した米国代表。優勝後の会見ではフランスの記者から選手村の食事について質問が飛んだ。米大手放送局「CNN」が「チームUSAはフランス料理が好きだが、パリ五輪選手村で手に入るものはそうではない」と題して報じたところによると、質問を受けた選手たちは「本音と建前の間で足並みを揃えたがるかのように顔を見合わせた」という。

　シモーネ・バイルズは選手村で提供される食事は本格的なフランス料理とは違うと強調し、ヘズリー・リベラは「あまり良くないわね。少なくともディナーホールで提供されるものは。フランス料理は間違いなく好きだけど、そこで出されるものはベストなものだと思わないわ。最低限ではあるけどね」と明かした。ジョーダン・チャイルズはピザが「チーズたっぷり！」と評価したものの、リベラは「他は全てまあ平均的」と話した。

　パリ五輪選手村の食事はこれまでも問題視されてきた。英高級紙「タイムズ」の日曜版「サンデー・タイムズ」は「五輪選手村の食料制限で選手に生肉提供」と題する記事を掲載。英国選手団のある選手が「食料事情は今、困難な状況にあります。想像されているほどうまく運営されておらず、この数日間にわたって人が集まり、混沌としています」などと証言したことを伝えていた。（THE ANSWER編集部）