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レフェリーの顔に回し蹴り、下された「生涯出場停止」処分…世界が非難したテコンドー選手の蛮行【オリンピック事件簿】

THE ANSWER / 2024年8月2日 0時33分

反則負けを喫し、不満を露わにするアンヘル・マトス【写真:Getty Images】

■夏季五輪で起こった事件を振り返る

 パリ五輪は連日熱戦が繰り広げられている。夏季は1896年に第1回大会が開催され、今回で33回目。数々の名場面のほか、記憶に残る“事件”も起きてきた。4年に一度のこの機会に、過去の出来事を「オリンピック事件簿」として振り返る。2008年の北京大会、テコンドー男子に出場したキューバのアンヘル・マトスは、反則負けを喫した不満を審判にぶつけ、回し蹴りを喰らわせるという行動に及び全世界から非難を浴びた。

 マトスは大会16日目、8月23日に行われたテコンドーの男子80キロ超級3位決定戦でカザフスタンのアルマン・チルマノフと対戦した。2-3とリードを許した2回戦、9秒を残した状況で左足の親指を痛め、マット上で緊急治療を行った。与えられる治療時間は1分。その間に終わらなければ、コーチが追加時間を請求しなければならない。

 しかしキューバのコーチはこの請求を行わず、治療時間は1分を超えた。審判はマトスを失格としてチルマノフの勝利を宣言した。マトスとコーチは猛抗議。さらにマトスは怒りのあまり、スウェーデン人審判の顔面を左足で回し蹴り。審判は唇を縫う怪我を負った。

 世界テコンドー連盟(WTF)はすぐにマトスとキューバのコーチに対して、生涯出場停止処分を科し、北京五輪での全記録を即座に抹消すると明らかにした。さらに「この行為は五輪とテコンドーの精神に強く反する」と非難。またIOCも、オリンピック精神を棄損したとしてマトスとコーチのIDカードを没収、五輪から追放した。(THE ANSWER編集部)

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