性別騒動の女子ボクシング巡りIOC声明「差別なくスポーツ行う権利ある」「2人は被害者」「中傷に悲しんでいる」
THE ANSWER / 2024年8月2日 4時10分
■パリ五輪
国際オリンピック委員会(IOC)は1日、公式サイトで「パリ2024ボクシング部門とIOCの共同声明」を発表。ボクシング女子競技で生まれている騒動を念頭に「全ての人間に差別を受けることなくスポーツを行う権利がある」「2人の選手が現在受けている中傷に悲しんでいる」などと伝えた。
声明では「パリ五輪2024のボクシング大会に出場している全ての選手が大会の出場資格とエントリー規則に従っており、パリ2024ボクシング部門(PBU)が定めた医学的規則にも全て適格である」と、出場選手が全員適格であると強調。これまで同様に「選手のジェンダーと年齢はパスポートに基づく」と説明した。
今大会では66キロ級にイマネ・ケリフ(アルジェリア)、57キロ級にリン・ユーチン(台湾)が出場。ともに昨年世界選手権で性別適格性検査に不合格となり、出場権を剥奪された過去がある。そのため、今回の出場については疑問の声も上がっており、ケリフは1日の2回戦でアンジェラ・カリニ(イタリア)が開始46秒で棄権した事でも騒動となっている。
IOCの声明では「パリ五輪2024に出場している2人の女性アスリートについて、誤解を招く報道を私たちは目にしている。2人の選手は東京五輪やIBAの世界選手権、IBAが認可する大会を含む国際的なボクシングの大会に長年女性カテゴリーで出場している」とこれまでも国際大会に問題なく出場してきたことを紹介した。
そのうえで「この2人の選手はIBAによる突然かつ恣意的な決断の被害者である。2023年のIBA世界選手権の末頃に、彼女たちは突然適正な手続きなく失格させられた」と説明した。「2人の選手に対する現在の敵意は、適切な手続きなしに行われた恣意的な決断を完全に基にしたものである」とも伝えている。
出場資格のルールなどについては、大会期間中に変更するべきではないとも主張。「IOCは2人の選手が現在受けている中傷に悲しんでいる」と、2人が批判を浴びていることに心を痛めているとした。(THE ANSWER編集部)
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