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前代未聞の柔道キック騒動に新展開 蹴った選手が失格、敗者復活戦&混合団体戦に出場停止処分

THE ANSWER / 2024年8月2日 21時42分

敗戦後、リネールの上に立つツシシビリ【写真:ロイター】

■パリ五輪

 パリ五輪は2日、柔道男子100キロ超級の準々決勝で2012年ロンドン五輪、16年リオ五輪で金メダルのテディ・リネール(フランス)が一本勝ち。準決勝進出を決めたが、敗れたツシシビリ(ジョージア)はリネールに対してキック。一触即発の事態となった。これを受け、ツシシビリは失格となり、敗者復活戦から除外されることに。よもやの形で銅メダルが消えた。

 問題となったのは審判がリネールの一本勝ちを宣告した直後だ。畳に仰向けに倒れ、下になっていたツシシビリがリネールに対してキックを繰り出した。さらにツシシビリはリネールに詰め寄ると、今度は怒りの表情で何事か言葉を発した。立ち上がったリネールは勝利を誇示するかのようなガッツポーズ。会場もざわつき、あわや乱闘というハプニングだった。

 これを受け、国際柔道連盟(IFJ)は公式サイトでこの後に行われる敗者復活戦とともに明日3日に行われる混合団体戦も出場停止処分とすることを発表。「ジョージアの柔道家の行動は『柔道の精神』に反するもの」と指摘し、懲戒委員会が開かれたという。個人戦は勝ち進めば3位決定戦で銅メダル獲得のチャンスもあったが、自らの暴挙でそれを不意にしてしまった。なお、IFJが最終決定を下すまで、いかなる国際大会にも出場できないという。(THE ANSWER編集部)

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