世界に広がる日本ゴール取り消しの波紋 当該シーン見て確信「オフサイド改革に賛成だ」海外記者断言
THE ANSWER / 2024年8月3日 14時3分
■パリ五輪・男子サッカー準々決勝
パリ五輪は2日、サッカー男子の準々決勝が行われ、日本はスペインに0-3で敗れてメダル獲得はならなかった。0-1の前半、FW細谷真大がゴールネットを揺らして同点に追いついたかと思われたが、VAR介入後にオフサイド判定で得点が取り消されたことは波紋を広げた。リアルタイムで試合を追い続けた元日本代表MF本田圭佑は怒涛のSNS投稿で疑問を唱え、海外実況も困惑。海外の識者はオフサイドのルールの“改革”を訴えている。
問題のシーンは、日本が0-1でビハインドの前半40分。相手DFを背にしながらゴール前でボールを受けた細谷が反転から見事な右足シュートでゴールネットを揺らしたが、VARが介入。主審は得点取り消しを宣告した。場内は大ブーイング。リプレーでは細谷の右足がほんのわずかにオフサイドラインを越えているようにも見えたが、相手選手を背にしているプレーにおいてのオフサイド判定にさまざまなところから困惑の声が上がった。
試合前に「今日は覚悟を決めた」とX(旧ツイッター)につづってスペイン戦を視聴した本田は日本選手の戦いぶりを称賛する一方で、審判団のレフェリングの不安も指摘。細谷のオフサイド判定シーンについては「意味が分からん」などとつづり、信じられない様子で計57本の投稿で選手たちを労った。
海外の英語実況では「ファウルがあったか?」「人間の目では明らかな間違いは見られなかった」と混乱。「今やオフサイドをもう少し攻撃側に有利になるよう、国際的に何かをする必要があると思います。VARのもとでは、審判が常にゴールを無効化する方法を探そうとするのではと心配になります。それはサッカーの本来の姿ではありません」と伝えていた。
米ミシガン州地元紙「ランシング・ステート・ジャーナル」のコラムニスト、グラハム・カウチ記者もXに「スペイン戦での日本のオフサイドを見て、私は完全にオフサイドの改革に賛成だ」と投稿。「あれはオフサイドが意図しているものではない」としたうえで「五輪のメダルを変えるものかもしれない。常識が必要だ。体の98%がディフェンダーと対等か後方にいて、しかも後ろ向きになっているなら、それはオンサイドだ」と主張していた。(THE ANSWER編集部)
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