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波紋広がる女子ボクシング性別騒動 IOCバッハ会長が選手2人を擁護「女性を疑う余地ない」渦巻く誹謗中傷に批判

THE ANSWER / 2024年8月3日 18時45分

ボクシング女子66キロ級2回戦に開始46秒で勝利したイマネ・ケリフ【写真:ロイター】

■パリ五輪

 パリ五輪は2日、女子ボクシング57キロ級1回戦が行われ、リン・ユーチン(台湾)がシトラ・トゥルディベコワ(ウズベキスタン)に5-0の判定勝ちを収めた。前日1日には、ユーチンと同じく過去に性別適格性検査に不合格となったイマネ・ケリフ(アルジェリア)が勝利。2人は東京五輪などにも出場していたが、海外でも波紋が広がり、大きな騒動に。これを受けて国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が「彼女らを女性として疑う余地はない」と2人を擁護し、誹謗中傷に対しては「到底受け入れられるものではない」と厳しい姿勢を打ち出した。

 ユーチンとケリフは国際ボクシング協会(IBA)主催の昨年の世界選手権でDNA検査を実施した際、XY染色体を持っていることが証明されたとして出場権を剥奪されていた経緯もあり、波紋は大きく広がっていた。

 IOC広報のX(旧ツイッター)ではバッハ会長がコメントする動画を公開。その中で、「女性として生まれた2人のボクサーがいる。女性として育てられてきた。女性としてのパスポートを持っている。何年もの間女性として競技に出場してきた。これは女性としての明らかな定義だ。彼女らを女性として疑う余地はない」とユーチン、ケリフを擁護する姿勢を示した。

 さらに「ある人々は女性としての定義を自分自身で持ちたがっているようだが、これは科学的な根拠に基づいたものである。どうして女性として生まれ、育てられ、競技に出場し、パスポートを持つ女性を、女性と認められないのか」と批判の声に首をひねり、そして「何かあれば、私たちは聞いたり、調査する準備はできている。だが、我々は政治的動機による文化的な争いには関与しない」と述べた。

 「また、この問題に関してSNS等で行われているヘイトスピーチや攻撃は到底受け入れられるものではない」と2人への誹謗中傷に対し、「受け入れられない」と厳しい姿勢を打ち出した。

 IOCは1日、公式サイトで「パリ2024ボクシング部門とIOCの共同声明」を発表。2人が東京五輪、世界選手権、IBAが認可する大会など国際大会に女性として問題なく出場していたことや、「彼女たちは突然適正な手続きなく失格させられた」と昨年の世界選手権での出場権剥奪について伝えた。(THE ANSWER編集部)

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