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敗戦・斉藤立&阿部一二三が涙の謝罪「すみません」 そろって第一声に…「死ぬ気で」実らず団体銀

THE ANSWER / 2024年8月4日 2時14分

フランスに敗北した柔道日本代表【写真:ロイター】

■パリ五輪

 パリ五輪は3日、混合団体決勝で日本が前回王者フランスに3勝4敗で屈し、銀メダルを獲得した。決められた階級区分内なら、どの階級の選手を送り出していい団体戦。3勝3敗で決着がつかず第7試合の代表戦にもつれたが、及ばなかった。

 第1試合の男子90キロ級は同級銀メダリストの村尾三四郎が一本勝ち。女子70キロ超級の第2試合は高山莉加が技あり優勢勝ちで2連勝した。男子90キロ超級の第3試合は、斉藤立が100キロ超級の絶対王者リネールと対戦。4分で決着がつかず、ゴールデンスコア方式の延長戦3分4秒に豪快な内股で屈した。

 2勝1敗で迎えた女子57キロ級の第4試合。48キロ級金メダルの角田夏実が2階級上の選手に挑み、伝家の宝刀・巴投げで一本勝ちを決めてみせた。金メダルに王手をかけて迎えた第5試合の男子73キロ級。日本は66キロ級で連覇した阿部一二三を送り出し、73キロ級銀メダリストのガバと対戦した。延長で鼻血を出し、詰め物を入れて奮闘。最後は一本負けした。

 3勝2敗で迎えた女子70キロの第6試合は63キロ級同士の対決。しかし、高市未来が個人戦銅メダルのアグベニェヌに延長で技ありを奪われ、3勝3敗の大接戦となった。第7試合はコンピューターによるルーレット方式で男子90キロ超級に決定。再び斉藤がリネールと相まみえた。6分を超える死闘。両者指導2つをもらい、最後は斉藤が投げられて2大会連続銀メダルに終わった。

 中継インタビューでは斉藤は「すみませんでした」と第一声。「意地を出して死ぬ気でやるんだと言われていたけど」と涙を流し、「ここで勝たないと国士舘としても、日本の柔道の代表としても顔向けできないと思っていた。本戦でも負けて、代表戦でチャンスをもう一度もらえたと思って挽回するチャンスだと思ったけど、同じようにやられてしまって本当に、本当に悔いが残る」と責任を背負い込んだ。

「自分のペースになってこれからと言う時にかけられた自分がなさけない。きょう勝たないといつ勝つんだという場面で勝てなくて、本当に顔向けできないです」と号泣。インタビューを終えると、「ありがとうございました。すみませんでした」と再び頭を下げた。

 阿部も第一声に「本当に日本の皆さんに……すみませんという気持ちで。みんなが繋いでくれた良い流れ、いいバトンだったのに、そこをものにできずに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪。1階級上の相手だが「あそこで勝ち切らないと意味がないと思う。本当に悔しい気持ちでいっぱいです」と涙を拭った。(THE ANSWER編集部)

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