松山英樹が銅メダル！ 日本男子史上初の快挙、4位だった東京五輪の雪辱果たす 金メダルはシェフラー、銀はフリートウッド

パリ五輪の男子ゴルフ最終日をプレーする松山英樹【写真：ロイター】

■パリ五輪・男子ゴルフ

　パリ五輪は4日、男子ゴルフ最終日がル・ゴルフナショナル（7174ヤード、パー71）で行われた。前回の東京五輪で4位だった松山英樹は6バーディー、ボギーなしの65で回り、通算17アンダーで銅メダルを獲得した。リオ五輪で112年ぶりに復活した競技で、日本勢では東京五輪銀メダルの稲見萌寧に続くメダル獲得。男子では日本史上初の快挙となった。金メダルは19アンダーの世界ランク1位スコッティ・シェフラー（米国）、銀メダルは18アンダーのトミー・フリートウッド（英国）。

　松山は初日に8バーディー、ボギーなしで単独首位発進。2日目を終えても首位タイだったが、3日目に3打差の4位に後退していた。前半、2番パー3でピン奥1メートルにつける絶妙なショットを披露し、この日最初のバーディーを奪取。4番からは怒涛の3連続バーディーで一気にスコアを伸ばした。5番パー4ではティーショットを右に曲げるも、約7メートルのパットを決めた。

　勝負のサンデーバックナイン。10番パー4でスコアを伸ばすと、12番パー4は第2打できっちりグリーンをとらえ、真ん中からバーディーパットを沈めた。13番を終えて17アンダーとし、トップのジョン・ラーム、フリートウッドとは1打差。14番パー5ではスコアを伸ばせず、その後もパープレーが続いた。

　この後ラームがスコアを落としたが、シェフラー、フリートウッドに抜かれて松山は3位タイで最終18番パー4を迎えた。ティーショットできっちりフェアウェーをとらえると、池越えの第2打でピン4メートルの位置につけたが、バーディーパットはカップに嫌われた。珍しく悔しそうな表情も見せたが、ホールアウト時点で2打差の3位となった。

　18番で1打差のラームがスコアを伸ばせず、この時点で松山のメダルが確定。シェフラーが金メダル、フリートウッドが銀メダルとなり、松山は銅メダルになった。

　松山は2021年の東京五輪では通算15アンダーの3位タイでフィニッシュ。通常のツアーではほとんど見られない、7人という異例の人数でのプレーオフを戦った。惜しくも4位に終わり、メダルに手が届かなかったが、3年越しのリベンジを果たした。

■松山英樹（まつやま・ひでき）

　1992年2月25日生まれ、愛媛・松山市出身の32歳。トップアマでもある父・幹男さんの下、4歳でゴルフを始めた。高知・明徳義塾高時代には日本ジュニアなどで優勝。東北福祉大2年だった11年11月には、日本ツアー・三井住友VISA太平洋マスターズで史上3人目（73年以降）のアマチュア優勝を成し遂げた。プロ転向した13年に4勝を挙げ、史上初のルーキー賞金王に。14年から米ツアーに参戦した。21年にマスターズで日本男子初のメジャー制覇を成し遂げるなど、アジア勢最多のツアー通算9勝をマークしている。（THE ANSWER編集部）