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性別騒動に揺れる女子ボクサーが中傷に訴え「いじめを控えて」「難局は金メダルで結実」 あと2勝で頂点

THE ANSWER / 2024年8月5日 17時59分

アンナルツァ・ハモリに判定勝ちしたイマネ・ケリフ【写真:ロイター】

■パリ五輪

 パリ五輪・女子ボクシングは66キロ級のイマネ・ケリフ(アルジェリア)と、57キロ級のリン・ユーチン(台湾)の2人が騒動の渦中にある。共に準々決勝に勝利してメダルを確定させているが、過去に性別適格性検査に不合格となったことで疑問の声が上がっている。2人はこれまでも東京五輪などにも出場しており、国際オリンピック委員会(IOC)が参加資格には問題がないとして異例の声明を出す事態に。カリフは「全てのアスリートへのいじめを控えるように」と英メディアに語っている。

 リン・ユーチンとケリフは、国際ボクシング協会(IBA)主催の昨年世界選手権でDNA検査を実施した際、XY染色体を持つことが証明されたとして出場権を剥奪されていた。ともにメダルを確定させており、ケリフは3日の準々決勝に勝った際にはリングで号泣。コーチに肩を抱かれて退場していた。

 英衛星放送「スカイスポーツ」は、ケリフのコメントを記事で伝えている。「私は世界中の人々に、オリンピックの原則とオリンピック憲章を守り、全てのアスリートへのいじめを控えるようにというメッセージを送るわ。なぜなら、いじめは影響を、甚大な影響を及ぼすからよ」と、心無い声を挙げる人々へ発信している。

「いじめは人々を壊し、人々の考え、精神、心を殺す可能性があるの。人々を分断させることもあるわ。だから私はいじめを控えるよう求めているのよ」

 こうも語っているケリフ。家族とは週に2回連絡を取っているそうで「深刻な影響を受けていないことを祈っているわ。彼らは私のことを心配してくれている」とコメント。金メダルまであと2勝だが「神のご加護があれば、この難局は金メダルという形で結実することになるだろうし、それが最高の結果ね」と決意を語っていた。

 IOCは1日、公式サイトで「パリ2024ボクシング部門とIOCの共同声明」を発表。2人が東京五輪、世界選手権、IBAが認可する大会など国際大会に女性として問題なく出場していたことや、「彼女たちは突然適正な手続きなく失格させられた」と昨年の世界選手権での出場権剥奪について伝えている。

 IOC広報Xでも、バッハ会長がコメントする動画を公開。「女性として生まれた2人のボクサーがいる。女性として育てられてきた。女性としてのパスポートを持っている。何年もの間女性として競技に出場してきた。これは女性としての明らかな定義だ。彼女らを女性として疑う余地はない」と語っていた。(THE ANSWER編集部)

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