1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

「金メダルを2つもらえないか?」 決着つけない究極のスポーツマンシップ、東京で生まれた珍光景【東京五輪プレーバック】

THE ANSWER / 2024年8月7日 0時30分

ダブル金メダル、互いを称え合うムタズエサ・バルシム(右)とジャンマルコ・タンベリ【写真:Getty Images】

■2021年、無観客の東京五輪で感動呼んだ名場面

 連日熱戦が繰り広げられているパリ五輪。前回2021年東京大会でも、数々の印象に残る場面が生まれた。4年に1度の大舞台を盛り上げるべく、前回大会をプレーバックする。陸上の男子走り高跳びでは、決勝に残った2人がともに決着をつけることを望まず、2人の金メダリストが誕生する異例の光景が生まれた。

 同種目で2012年ロンドンで銅、2016年リオデジャネイロで銀メダルを獲得していたムタズエサ・バルシム(カタール)と、ジャンマルコ・タンベリ(イタリア)の決着はなかなかつかなかった。競技は2時間に及ぼうとしていた。

 決勝では2メートル39にバーが上がったが、2人はともに3度の試技に失敗した。ともに2メートル37を1回で成功させ、失敗した試技もなかったためポイントも全く同じ。本来なら決着をつける“ジャンプオフ”に進むはずだった。審判員が2人にジャンプオフをするか尋ねると、バルシムは逆に「金メダルを2つもらえないか?」と返した。審判員が同意すると2人は握手、ハグを交わし、お互いを祝福した。

 五輪のタイトルを分け合うと選手の判断で決めたこの瞬間は、お互いの健闘を称えるスポーツマンシップを象徴していると大きな注目を集めた。翌日行われた表彰式、2人はお互いに金メダルを掛け合ってニッコリ。国歌はカタール、イタリアの順に流れた。(THE ANSWER編集部)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください