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性別騒動女子ボクサーが決勝進出で銀以上確定 強烈右でダウン奪取の圧勝、会場は好意的な大歓声

THE ANSWER / 2024年8月7日 5時59分

ボクシング女子66キロ準決勝、スワンナーペンにパンチを当てるイマネ・ケリフ【写真:ロイター】

■パリ五輪

 パリ五輪は6日、ボクシング女子66キロ準決勝が行われ、イマネ・ケリフ(アルジェリア)がチャンチェーム・スワンナーペン(タイ)に5-0で判定勝ちした。決勝進出で銀メダル以上が確定。57キロ級のリン・ユーチン(台湾)とともに、性別適格性検査に不合格となった過去がある。世界的な議論の対象になっている中、大歓声を背に戦い抜いた。

 ケリフは母国国旗が揺れる応援団を背にリングに上がった。名前がコールされると、会場は国に関係なく大歓声。初回から右フックなどを当て攻勢に出た。初回はジャッジ5人全員が10-9で優勢。2回も打っては下がり、5人とも10-9だった。3回も身長とリーチ差を生かして攻撃。終盤には強烈な右ストレートでスタンディングダウンを奪った。

 判定結果が出ると、会場はさらに熱狂。敗者も笑みを浮かべて客席に挨拶した。ケリフは拳を突き上げて歓声に応え、跳びはねながら圧勝を喜ぶと、会場は好意的な雰囲気が流れた。

 ケリフとリンは、国際ボクシング協会(IBA)が主催する昨年世界選手権の検査でXY染色体を持つと証明され、出場権を剥奪された。しかし、今大会は出場が認められ、初戦を機に世界的論争に。事態を受けた国際オリンピック委員会(IOC)は2人が東京五輪、世界選手権、IBAが認可する大会などに女性として問題なく出場した経歴を強調した。

 さらに「彼女たちは突然適正な手続きなく失格させられた」と昨年の出場権剥奪の不当性を指摘。IBAはガバナンス問題などを長年抱え、パリ五輪のボクシング運営を禁止されており、ケリフとリンは過去の大会と同様にパリ五輪に出場できた。IOCのバッハ会長は「女性として生まれた2人のボクサーがいる。何年もの間、女性として出場してきた。彼女らを女性として疑う余地はない」としていた。

 リンは7日に準決勝を予定。66キロ級決勝は9日に行われる。(THE ANSWER編集部)

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