1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

文武両道でパリ五輪陸上200m金 ハーバード大卒、修士号…秘訣は「大好きならいつでもできる」

THE ANSWER / 2024年8月7日 5時42分

陸上女子200メートル決勝、21秒83の1位で駆け抜けたガブリエル・トーマス【写真:ロイター】

■パリ五輪

 パリ五輪は6日、陸上女子200メートル決勝が行われ、27歳ガブリエル・トーマス(米国)が21秒83(向かい風0.6メートル)で初の金メダルを獲得した。陸上で頂点に立ちながら、実は世界屈指の名門ハーバード大を卒業し、テキサス大大学院にも通った才女。在学中の2021年東京五輪でも2つのメダルを獲り、昨年5月に公衆衛生学の修士号を取得した。

 最強の文武両道スプリンターが世界の頂点に立った。猛者ぞろいの200メートル決勝。トーマスはスタートこそ遅れを取ったが、トップでフィニッシュした。喜びを爆発させ、他の選手たちとハグ。愛する陸上で歓喜を味わった。

 陸上だけでなく、実は勉強もできる。2015年から通ったのは世界的名門のハーバード大。4年間、勉強と同時にスプリンターとしての実力も磨いた。コロナ禍で東京五輪が1年延期になり、大学院受験を決意。20年からテキサス大大学院で疫学を専攻し、翌年東京五輪で200メートル銅メダル、4×100メートルリレーでも銀メダルを獲得した。

 当時は午前9~11時頃まで授業を受け、正午から長くて4時間ほどトレーニングを積む日々。以降の時間は、休養で体と心のリフレッシュに充てた。「あれ(東京五輪)で自信を得ました。世界の舞台でもやっていけると感じましたし、実際にメダルを獲得することができましたから」


国旗をなびかせて喜びを爆発させるトーマス【写真:ロイター】

■文武両道で血の滲む努力をしたのか、その答えとは

 どちらかを疎かにすることはなく、23年5月に公衆衛生学の修士号を取得して卒業。同7月には21秒60(向かい風0.4メートル)で当時の自己ベストをマークした。屈指の名門校で学びながら、スプリンターとして世界で活躍。限られた時間で血の滲むような努力をしてきたのではないのか。昨夏、THE ANSWERの取材に事もなげな答えてくれた。

「1日24時間しかないけど、その24時間をどう過ごすかはあなた次第。大好きなことなら、情熱を持っていることなら、いつだってできますよね。テレビを見たり、友だちと遊んだり。みんなそうしているでしょう」

 彼女にとって、熱を持てるものが陸上と疫学だった。大好きなことは苦にならない。自分を高める喜びが成長をさらに後押しした。修士号取得の3か月後に迎えたブダペスト世界陸上は、テキサス州オースティンの健康管理センターに勤務しながら銀メダル。

「健康保険を持っていない人たちのために、ヘルスケアの方法を教えているんです。とてもやりがいがありますし、学位の素晴らしい使い方だと思います。今はフレキシブルな働き方なので、競技に集中できます」

 あれから1年。世界を制した女王は輝きを増していた。(THE ANSWER編集部)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください