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スケボー表彰台が「14歳、15歳、16歳」…五輪は何歳から出られるの? 昔は“15歳浅田真央”が騒動に

THE ANSWER / 2024年8月7日 8時3分

女子パークでは10代半ばの選手が表彰台を独占【写真:ロイター】

■「シン・オリンピックのミカタ」#69 連載「オリンピック・トリビア」第18回

 スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はパリ五輪期間中、「シン・オリンピックのミカタ」と題した特集を連日展開。これまでの五輪で好評だった「オリンピックのミカタ」をスケールアップさせ、4年に一度のスポーツの祭典だから五輪を観る人も、もっと楽しみ、もっと学べる“新たな見方”をさまざまな角度から伝えていく。「社会の縮図」とも言われるスポーツの魅力や価値の理解が世の中に広がり、スポーツの未来がより明るくなることを願って――。

 今回は連載「オリンピック・トリビア」。いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第18回は「オリンピックは何歳から出られるの?」

 ◇ ◇ ◇

Q.オリンピックは何歳から出られるの?

A.競技団体が認めれば、誰でも出場可能

 スケートボード女子ストリートでは14歳の吉沢恋が優勝し、15歳の赤間凛音、16歳ライッサ・レアウ(ブラジル)がメダルに輝きました。6日の女子パークでも、14歳のアリサ・トルー(オーストラリア)が金メダル、15歳の開心那が銀メダル、16歳のスカイ・ブラウン(英国)が銅メダルと10代半ばの選手が表彰台を独占しました。

 今大会の最年少出場者もスケートボード選手の鄭好好(中国)で、12年ロンドン五輪の時に生まれた11歳。この競技を見ていると「オリンピックって、何歳から出られるの?」という疑問がわきます。

 結論から言うと、IOCはオリンピックの競技者について「年齢制限はない」としています。同時に、それぞれの国際競技団体(IF)が競技規則で定めている場合はIOC理事会の承認によって制限を認めています。制限しているのはオリンピックではなく、各競技団体なのです。

 日本でオリンピックの年齢制限が最も話題になったのは、06年冬季トリノ大会の時かもしれません。フィギュアスケートの浅田真央選手が、国際スケート連盟(ISU)が定める最低年齢に達していないため出場できなかったからです。当時は15歳でしたが、ISUは年齢を引き上げて24-25年シーズンからは17歳になります。

 年齢制限の目的は、選手の心身の健康を守るためです。成長期にある選手たちがオリンピックのような大きな舞台のために過度なトレーニングや過度な食事管理をする。これが心身ともに大きな負担になるというのが年齢制限の理由です。

 同様に、夏季大会で体操(男子18歳、女子16歳以上=生年月日による。以下同様)、飛び込み(15歳以上)などに制限があり、ボクシングには上限もあります(18歳~44歳)。いずれも選手の健康を考慮したものです。

 ちなみに、スケートボードには出場の年齢制限はありませんが、ヘルメット着用の規定があります。18歳未満は義務があり、18歳以上はなし。吉沢選手がヘルメットを着用し、男子の堀米選手がしていないのはそのためです。(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

荻島 弘一
1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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