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陸上で頭強打する転倒で選手動かず→担架搬送 経歴40年の国際実況「こんな激しい転倒は見たことない」

THE ANSWER / 2024年8月8日 8時13分

男子3000メートル障害で右膝が引っ掛かり、激しく転倒するラメチャ・ギルマ【写真:ロイター】

■パリ五輪

 パリ五輪は7日、陸上男子3000メートル障害が行われ、ソフィアン・エルバカリ(モロッコ)が2連覇を果たした。世界記録保持者ラメチャ・ギルマ(エチオピア)は最終周で激しく転倒。その場で動けなくなり、担架で退場した。国際実況は「こんな激しい転倒は今まで一度も見たことがありません」と伝えている。

 勝負が決まる最終周でアクシデントが発生した。バックストレートで中団にいたギルマが加速。障害を越えようとしたが、右膝が引っ掛かり、激しく転倒。背中側から落ち、頭をトラックに強く打ちつけた。そのまま動かず、駆けつけた医療スタッフに首を固定され、担架で運ばれた。

 レース後に他の選手たちが喜ぶ中、国際映像の実況席は「障害にとてつもなく激しくぶつかりました」「(エルバカリとギルマが)押し合っていたんですね!」と説明。さらに「ギルマは倒れた瞬間に失神したと思います」と伝えると、映像は喜ぶ他の選手たちへ。実況は「ギルマは担架で運ばれて行きました。いまだに体を動かしていません」とした。

 心配されるギルマの状態。実況は「最後に、ラメチェ・ギルマとエチオピア関係者全員に祈りを送ります。40年間、障害レースを競技し、観戦し、実況してきましたが、こんな激しい転倒は今まで一度も見たことがありません。彼を来季見られることを心から願っています」と無事を祈っていた。(THE ANSWER編集部)

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