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体重超過レスリング女子、戦うはずだった相手は困惑「不戦勝だと…」「奇妙」 相手変更も金メダル獲得

THE ANSWER / 2024年8月9日 6時13分

レスリング女子フリースタイル50キロ級のビネシュ【写真:ロイター】

■パリ五輪

 パリ五輪のレスリング女子フリースタイル50キロ級で決勝に進出していたビネシュ(インド)は、当日に体重超過を犯して失格となったことで海外で議論を呼んでいる。ビネシュと対戦する予定だったサラ・ヒルダーブラント(米国)は、対戦相手が急遽変更となりながら金メダルを獲得。「私たちは不戦勝だと思っていたの」「とても奇妙だった」などと当日の困惑ぶりを海外メディアに語っている。

 ビネシュは6日の1回戦で東京五輪金メダリストの須崎優衣に勝利。その日の試合前計量はクリアしており、7日の決勝まで進出した。しかし、7日朝の計量は失敗。米スポーツ専門局「ESPN」など海外メディアによると、サウナなどで汗を流し、髪を切り、さらに採血まで行ったが、約100グラム超過だったという。

 ビネシュと対戦する予定だったヒルダーブラントは、ビネシュに準決勝で敗れていたジュスネイリス・グスマン(キューバ)との対戦が急遽決定。3-0で勝利し、金メダルを掴んだ。

 インドメディア「NDTVスポーツ」は、ヒルダーブラントのコメントを紹介。「混乱を覚悟していたけど、こんなことは予想していなかったわ。(ビネシュは)計量にいなくて、私は頭の中で『なんてこと、もしかすると可能性があるかも』なんて考えていたわ。その後、彼女が計量を失敗したという知らせを聞いて、私たちは不戦勝だと思っていたの。だから、たくさんお祝いをしたわ」と、ビネシュの失格を聞き、戦わずして金メダルが確定したと思っていたと明かしている。

「とても奇妙だったわ。私は『なんてことなの、私はオリンピックで優勝したわ』という感じだったの」と当時の喜びを表現。それから1時間後に、決勝戦はグスマンと行うことを伝えられたという。「『オリンピック優勝はしていないよ』と言われて『ああ、とても奇妙なことになっているわ』という感じだった。だからそこから私はリセットしなければならなかったの」と困惑したことを明かしている。

 ビネシュは懸命に減量を試みたが、その後入院したことなどが報じられている。ヒルダーブラントは「減量にはとても慎重な指導と規律が必要よ。実は私は、五輪のための減量を2022年末から始めていたの。私は、『これからする全てのことは、五輪につながる。だから2023年はつらいことになるわ」という感じだったの」と長きに渡る調整を説明。「パリ五輪に向けて人生で1番スムーズに減量できたことを嬉しく思うわ」と喜んだ。(THE ANSWER編集部)

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