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田中希実、五輪終戦も嬉し涙「幸せな時間」 3年ぶり快記録に晴れやか「いつかもう一回決勝に立ってみせる」

THE ANSWER / 2024年8月9日 2時57分

陸上女子1500メートル準決勝、11着でフィニッシュした田中希実【写真:ロイター】

■パリ五輪

 パリ五輪は8日、陸上女子1500メートル準決勝が行われ、日本の田中希実(New Balance)が3分59秒70の2組11着で準決勝敗退だった。2度目の五輪は終戦となり、レース後は接触のあった予選の救済措置から準決勝に進み「神様のイタズラ」と表現。苦しい時間を過ごしたが、「必要な試練。与えられるべくして与えられた本当に幸せな時間だった」と声を震わせた。各組上位6人の計12人が決勝に進出する。

 田中は序盤は中団やや後方でスタート。日本記録を上回るハイペースで進み、9番手で800メートルを通過した。残り400メートルで8番手。先頭集団は最後までペースが落ちず、田中は差を広げられた。11着でフィニッシュ。決勝進出はならなかったが、東京五輪以来の3分台を出してみせた。

 レース後は晴れやかな表情で「やっぱり予選で4分を切るようなレースになると思っていた。多く方の存在を思い出したおかげで自分だけの走りじゃなく、みんなの走りだと表現するために走ることができた」とコメント。こう続けた。

「ただ、最後に出し切れたかというと、苦しい展開になってしまった。タイム、順位では予選を通れなかったけど、神様のイタズラというか、もう一回機会を与えていただいたおかげ。目に見える形で決勝をお見せできなかったのは凄く残念ですが、いつかもう一回立ってみせると思えるような新たな気持ちをつくり出せるレースだった」

 東京五輪以来の3分台については「もう一度4分を切ることが日本人にも可能なんだということをこの場を借りてお見せすることができた」と回顧。「ただ、日本人でも4分を切れるとかじゃなく、今日のレースを見てもわかるようにそういった4分とかそういう問題じゃなく、どの選手も1秒でも速く前にというところしか見ていないので、タイムじゃない中身の詰まったレースが今日はあった」と激しいレース内容で食らいついたことに触れた。

「そういうレースに最後の100メートルまで自分が絡める姿を見せたいと思った。そこにぶら下がった中でタイムを出すことができたのは自分の中では大きな一歩だったと思う」

 パリ五輪はここで終了。「本当に苦しい時間が思ったより長い大会。やってきたことを出すにしても5000メートルでできなかった」と振り返ると、声を震わせ「それは私にとって今回必要な時間、試練であって、ただ苦しいだけじゃなく、理不尽な苦しみではなく、与えられるべくして与えられた本当に幸せな時間だったと思うので、そういう時間を味わえたことがとても嬉しいです」と嬉し涙を流した。

 6日の予選ではラスト1周に接触のアクシデント。4分4秒28で組11着だったが、救済措置により準決勝に進出していた。救済発表前には「自分だけのレースではなく、多くの人の人生が集結した、私の人生だと思った。いろんな人の生きた証を私の走りで証明したかったけれど、ラスト気持ちが切れた走りになったのが申し訳ない」と涙していた。

 東京五輪は1500メートルで3分59秒19の日本記録をマークし、日本人初となる8位入賞の快挙を達成。今大会は1500&5000メートルで2大会連続出場を果たし、5000メートルは予選敗退だった。(THE ANSWER編集部)

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