「挫折した張本美和を慰めた」 友好の贈り物で…中国の世界1位も認めた逸材、卓球王国が恐れる「将来のライバルだ」
THE ANSWER / 2024年8月14日 5時23分
■パリ五輪終了、大会の名場面を振り返る
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦が幕を閉じた。大会期間中には見る者の胸を打つ感動のシーンや、あっと驚くようなアクシデントなど、さまざまな場面があった。そんな出来事を改めて振り返る。今回は卓球の女子日本代表・張本美和の躍進。16歳ながら世界の大舞台で堂々と渡り合い、団体決勝後にはその実力を認めた中国の世界ランク1位・孫頴莎から労いの記しを受け取った。
日本が中国に敗れた直後、実はこんなことがあった。複数の中国メディアによると、試合に敗れた張本に対し、孫が五輪の記念ピンバッジをプレゼントした。中国メディアの関係者がSNSにその様子を公開。孫から受け取った張本が柔らかい表情を浮かべている。
中国メディア「中華網(網易体育)」によると、写真を掲載した関係者は「コートでは相手が泣きそうになるほど激しく戦い、コートの外ではバッジで相手を慰める。女の子の気持ちが一番分かるのはやっぱり女の子」とコメントしたという。記事では「日本の張本美和は試合では挫折したが、孫頴莎がオリンピックの記念ピンバッジで彼女を慰めた」と紹介し、中国の世界No.1のスポーツマンシップを称えた。
それだけ張本の実力が認められた大会だった。女子団体1回戦のポーランド戦の第2試合でストレート勝ちで鮮烈な五輪デビュー。その時点で中国メディアから、今大会は早田ひな、平野美宇に次ぐ存在について「“3人目”は伊藤美誠ではなく張本美和だ」「実力では平野美宇に劣らない」と認める声が上がった。
さらに、ネット上の中国ファンからは「五輪デビューで3-0で相手を叩き潰したのが16歳って、ちょっと恐ろしい。将来の中国の大きなライバルだ」「凄すぎる。張本美和16歳」「可愛くて、卓球も強くて、将来が楽しみだし、怖い」「将来の世界チャンピオン?」など将来のライバルとして警戒する声もあった。
ただ、実際には決勝で第1試合のダブルスで早田ひなとのペアでフルセットの死闘。第3試合で前述の孫と対戦し、1ゲームを奪った。ともに試合には敗れたものの、今大会ですでに中国を脅かす存在になった。早田が女子シングルスで銅メダルを獲得したが、次回の2028年ロサンゼルス大会は日本のエースとして張本が君臨していてもおかしくない。そう思わせる大会となった。(THE ANSWER編集部)
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