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「文化を崩壊させるな」 0点酷評ブレイキン女子の五輪に先駆者が苦言、誹謗中傷には「不当だ」

THE ANSWER / 2024年8月17日 15時3分

パリ五輪ブレイキンのオーストラリア代表レイチェル・ガン【写真:ロイター】

■オーストラリア代表のRaygunにレジェンドが言及

 パリ五輪の新競技ブレイキン女子で3試合すべて「0点」に終わり、批判を浴びたオーストラリア代表のレイチェル・ガン(ダンサーネーム:Raygun)に対し、ブレイクダンスのパイオニアが言及。米紙は「彼女には才能がなかっただけ」と困惑した様子を伝えている。

 米ニューヨーク州地元紙「ニューヨーク・ポスト」は「ニューヨークのブレイクダンスの先駆者Crazy LegsがRaygunの五輪出場に『調査』を要求」との見出しで記事を掲載。パイオニアの一人として知られるリチャード・コロン氏(同Crazy Legs)のRaygunのパフォーマンスに対するコメントを掲載した。

 コロン氏は「なぜこのようなことが起きたのか世界ダンススポーツ連盟への調査があるべきだ」「五輪に出場するには一定の専門的レベルが求められるべきだ」とRaygunが出場できた経緯に疑問を呈した。さらに、Raygunよりも優れた同国のダンサーが資金不足などにより出場できなかった可能性を示唆。Raygunは出場権を勝ち取って五輪に臨んだが、「彼女が辞退してくれればよかった。他の誰かの機会を奪ったわけだからね」と自論を展開した。

 コロン氏は「ブレイキンは困難な生活をしてきた人々の文化から生まれたもの。だから、あのようなものを見ると、我々は『冗談だろ?』って感じるんだ」とRaygunの、より「アカデミック」な解釈に混乱した様子。「彼女にとっては趣味で、それはそれでいいこと。楽しめばいい。でも、彼女は間違った舞台に立っている。ただ舞台に立って文化全体を崩壊させてはいけない」と釘を刺した。

 しかし、Raygunに向けられている誹謗中傷については「不当だ」と反論しているという。記事によるとウェアを批判する人もいるそうで、コロン氏は「衣装は些細なことだ」と一蹴。より大きな問題として「彼女はただ才能がなかっただけだ」と語っていた。(THE ANSWER編集部)

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