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松山英樹、アジア人初の米ツアー10勝目! 独走→2位転落→17番会心バーディーで再浮上、五輪銅メダルから2週間…急造タッグで賞金5億円獲得

THE ANSWER / 2024年8月19日 7時3分

フェデックス・セントジュード選手権で優勝した松山英樹は田渕大賀キャディーと抱き合った【写真:Getty Images】

■フェデックス・セントジュード選手権

 米男子ゴルフのプレーオフシリーズ第1戦フェデックス・セントジュード選手権は18日(日本時間19日)、米テネシー州TPCサウスウインド(7243ヤード、パー70)で最終日が行われた。2位に5打差の首位から出たパリ五輪銅メダルの松山英樹(LEXUS)が4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの通算17アンダーで優勝。2月のジェネシス招待に続く今季2勝目、アジア人初の米ツアー通算10勝目を挙げた。

 松山が粘りのゴルフを見せた。7番までパーセーブを続けると、8番パー3で12メートル近いロングパットを沈め、この日初のバーディーを奪取。ギャラリーから大歓声を浴びた。9番もパーとし、2位に5打差の18アンダーでサンデーバックナインに突入。11番パー3でも1打伸ばしたが、12番パー4ではこの日初のボギーを叩いた。14番パー3では1打目を池に入れてしまうも、なんとかボギーでしのいだ。

 しかし、苦難は続く。15番パー4ではダブルボギーを叩いてしまい、スコアを15アンダーまで落とした。猛追するビクトル・ホブラン(ノルウェー)に抜かれて一時2位に転落。暗雲が垂れ込めたが、17番パー4で約8メートルのバーディーパットを見事に沈め、再び首位に立った。18番でもスコアを伸ばし、苦しみながらもパリ五輪から2週間後の初戦をものにした。

 松山は銅メダルを獲得したパリ五輪後、経由地のロンドンで盗難被害に遭った。PGAツアー公式サイトによると、自身の財布と早藤将太キャディー、黒宮幹仁コーチのパスポートが盗まれたといい、書類手続きのために早藤キャディーと黒宮コーチは日本に帰国せざるを得なかった。今ツアーは急遽、田渕大賀キャディーが代役を担当。緊急事態をものともせず、アジア人初の米ツアー通算10勝目を手にした。

 今大会の賞金総額は2000万ドル(約30億円)。松山は優勝賞金として360万ドル(約5億3200万円)を手にする。(THE ANSWER編集部)

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