松山英樹を急遽支えた田渕キャディー「あ、そうだ…」 大会前に背中を押された言葉を告白

フェデックス・セントジュード選手権でプレーした松山英樹と、支えた田渕大賀キャディー（左）【写真：ロイター】

■米男子ゴルフ・プレーオフシリーズ第1戦

　米男子プロゴルフの年間王者を決めるプレーオフシリーズ第1戦、フェデックス・セントジュード選手権は18日（日本時間19日）、米テネシー州TPCサウスウインド（7243ヤード、パー70）で最終日を行い、2位に5打差の首位から出た松山英樹（LEXUS）が通算17アンダーで優勝した。急造コンビを組んだ田渕大賀キャディーは「一緒に歩いているだけで幸せなんです」と歓喜していた。

　松山は銅メダルを獲得したパリ五輪後、米国に向かう経由地のロンドンで盗難被害にあった。PGAツアー公式サイトによると、自身の財布と早藤将太キャディー、黒宮幹仁コーチのパスポートが盗まれ、手続きのために早藤キャディーと黒宮コーチは日本に帰国せざるを得なかった。そこで松山は今季、久常涼のバッグを担いできた田渕キャディーに打診。急造コンビの誕生となった。

　PGAツアー公式Xは田渕キャディーのラウンド後の英語インタビュー動画を公開。「最高でした。ただ彼と一緒にいることが。彼は今のところ、最も有名で、最高の日本人ゴルフ選手です。彼の隣にいて、一緒に歩いているだけで幸せなんです。本当に素敵なことです。実際、私は何もしてないんです。ただ彼の隣にいて、バッグを運んでいるだけです。全てのことを彼がしているので」と謙遜気味に語った。

　さらに「あ、そうだ、この週の前にリョウがメッセージをくれて、ヒデキから学んできてと言っていました。そして、良いキャディーでいてと」久常から背中を押されていたことを告白。田渕キャディーはテレビ中継での日本語インタビューでも「本当に松山さんに感謝です」「自分は本当に何もできないので一番近くでギャラリーさせてもらった感じです」などと感謝していた。（THE ANSWER編集部）