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中1で200m女王→中2は100m女王→中3走り幅跳び…異例の“全国V3”ならず涙、逸材・岡林結衣が選んだ挑戦

THE ANSWER / 2024年8月22日 7時43分

女子走り幅跳びに出場した岡林結衣【写真:中戸川知世】

 全日本中学陸上選手権が20日まで、福井運動公園陸上競技場で行われた。女子走り幅跳びでは岡林結衣(高知大津・3年)が5メートル34(追い風0.2メートル)で19位。1年生で200メートル、2年生で100メートルの全国制覇を経験しており、異なる種目での“全中3連覇”という偉業を目指した逸材。この悔しさを高校でぶつける。

 ラスト3本目。助走地点に立ち、何度も胸を叩いて自らを鼓舞した岡林は、勢いある助走から思い切り踏み切った。記録は4メートル75。1、2本目の5メートル34がこの日の最高記録となり、上位8人が進出する4本目以降に進めなかった。自己ベストの5メートル90には届かず「自分のベストを出し切れなくてすごく悔しい」と言葉を振り絞った。


岡林は今年4月から始めた走り幅跳びで19位だった【写真:中戸川知世】

 1年時に200メートルで25秒13(追い風0.5メートル)で優勝。2年時には100メートルで12秒12(追い風0.8メートル)をマークして全国を制した。今年4月から始めた走り幅跳びで、異例と言える3種目制覇の偉業に挑戦した。

 主に練習場所として活動する高知農業高での指導がきっかけ。「(同校の)小松隆志先生が幅跳びを教えてくれて本当に楽しくて、新しいことに挑戦したいと思った」。4か月を経て立った全国の舞台。悔しさから試合後は涙を流した。


高校進学後も3種目に取り組むつもりだ【写真:中戸川知世】

「練習が足りなかったのかなと、練習の大切さを学びました」。小学1年で始めた陸上競技。高校進学後については「100メートルと幅跳び、200メートルも全部頑張りたい」と挑んできた3種目すべてに意欲を燃やす。

 今夏に開催されたパリ五輪では、柔道女子52キロ級の阿部詩から刺激をもらった。五輪連覇に挑んだ女王は2回戦敗退。畳を降りると号泣したが、団体戦で再起の一本勝ちを収めた。「気持ちを切り替えて頑張っているのが素敵だなと思った」。自分も落ち込んではいられない。喜びも悔しさも全部抱えて、次のステージに進む。(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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