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「美術部に入るのかなと…」 父も驚く陸上全国2位、110m障害・赤井遙斗は才能より行動力で成長

THE ANSWER / 2024年8月22日 11時43分

男子110メートル障害で準優勝した赤井遙斗【写真:中戸川知世】

■全日本中学陸上選手権

 全日本中学陸上選手権が20日、福井運動公園陸上競技場で行われた。男子110メートル障害では、赤井遙斗(横浜緑が丘・3年)が14秒02(向かい風1.4メートル)で2位だった。中学の先輩に、日本記録保持者でパリ五輪男子110メートル障害代表・泉谷駿介がいる。才能以上に、コミュニケーション力を武器に成長した。

 日本一にはあと一歩届かなかった。いち早く準備を整えて決勝の号砲を待った赤井。好スタートで先頭に立つも、優勝した後藤大樹(四街道北・3年)に追い上げられた。100分の9秒差で惜しくも2位。「6、7台目くらいから一気に崩れてしまった。自分のレーンだけに集中しようと思っていたけど、(後藤が)視界に入って焦ってしまった」と冷静に分析した。

 中学1年で始めた陸上競技。110メートル障害を選んだのは、小学6年の体育で褒められたことがきっかけ。絵を描くことが得意で、ガンダムのプラモデルが好きな14歳。一方、スポーツは得意な方ではないと考えているから意外だ。


赤井はコミュニケーションスキルを活かして技術を身に着けた【写真:中戸川知世】

 父・塔太さんは「キャッチボールも明後日の方向にいく感じ。美術部に入るのかな、と思っていた」と笑うほど。秘めていた才能を開花させ、成長に導いたのは自分自身の行動だった。

「自分で吸収することが大事。大会や練習会でハードルが上手い選手や、強い学校の先生に自分から聞きに行くようにしていた」。誰とでもすぐに親しくなれる性格。コミュニケーションスキルを活かして技術を身に着け、トップレベルになった。

 横浜緑が丘はパリ五輪で準決勝に進出した泉谷駿介の母校。「“緑が丘のハードラー”という肩書は大きいものだった」と先輩が築いてきた歴史と誇りを背負い、駆け抜けた。「悔いのないようにやっていきたい」。残る中学の大会、そして高校へ。一戦必勝で挑むだけだ。(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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