1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 格闘技

念願の井上尚弥戦へ「モチベ爆上がり」 37歳ドヘニーが練習公開「彼の名を汚すことは言わない」

THE ANSWER / 2024年8月24日 16時45分

井上尚弥戦に向け、練習を公開したTJ・ドヘニー【写真:浜田洋平】

■9.3井上尚弥VSドヘニー

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、9月3日に東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)との4団体防衛戦に臨む。一方、ドヘニーは24日、神奈川・横浜市内の大橋ジムで練習を公開。かねて熱望した井上戦に「モチベーションは爆上がり」と息巻いた。NTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信。戦績は31歳の井上が27勝(24KO)、37歳のドヘニーが26勝(20KO)4敗。

 ドヘニーはベテランらしく落ち着いた様子で会見した。前日に来日したばかり。「長いフライトでまだ到着したところ。でも、やるべきことはやっているし、あとは試合だけだ」。米ボストンで合宿を敢行。「世界最高レベルの施設でトレーニングをした。エリートを相手にするので、エリートたるトレーニングが必要だから」と明かした。井上の印象や自身が勝っている部分を問われると、敬意を払いながら答えた。

「素晴らしいボクサー。彼の名を汚すような、口汚いことは言いたくない。自分がここにいるということは対戦に見合ったことをしてきた証しだ。彼に対して何か対策するのは愚かなこと。彼はオールラウンダーで瞬時に(リング上で)調整する選手。こちらの作戦が崩れたら何もできなくなる。彼に対応するためにメンタルを整えてきた。イノウエを下げるようなことは言いたくない」

 一方で井上が5月のルイス・ネリ戦の初回のダウンをしたことには「イノウエも人間なんだなと思う」と笑み。「でも、やっぱり素晴らしい選手。リカバリーをあの短時間でやったんだから素晴らしい」と称えた。シャドー1回、ミット打ち2分、ドラムミット1分、シャドー1回を披露。左フックやフィジカルで押し込む動きを見せた。

「キャリアで最高の状態。衰えた感じはないし、最近は20代の選手と戦ってきた。年齢は関係ない。今までモチベーションが上がらないまま試合をしても勝ってきた。今はモチベーションが爆上がりしている」


落ち着いた様子で会見に臨んだTJ・ドヘニー【写真:浜田洋平】

■2018年5月に井上が英グラスゴーで試合「あの時からアンテナに引っ掛かっていた」

 オーストラリア在住のドヘニーは、アイルランド国籍を持つ37歳のサウスポー。2012年4月にデビューし、18年8月にはIBF王者・岩佐亮佑に判定勝ちした。19年4月にWBA王者ダニエル・ローマン(米国)との統一戦に敗れて王座陥落。井上―ネリ戦では不測の事態に備えたリザーブとして待機したが、出番はなく別の選手に勝利した。現在はWBO2位につけ、パンチ力と経験を兼ね備えた難敵だ。

 井上が公開練習で「判定決着は許されない」と発言したことを受け、ドヘニーは「自分たちはプロ。ファイトマネーをもらうけど、(長く試合をしても)オーバーマネーはないから早く終わる方がいいね」と自身もKO決着の構えだ。

 この1年、大橋ジムの興行に出場してきた挑戦者は、同ジムで練習する日も。岩佐のほか、高橋竜平(横浜光)、中嶋一輝(大橋)にも勝利し、日本人キラーとされている。過去4敗だが、KO負けはない。2018年5月に井上が英グラスゴーで試合をした時からターゲットに入れ、対戦を熱望してきたという。

「あの時に彼は良い選手だと思った。彼はいずれ(スーパーバンタム級に)上がってくると思っていたので、アンテナに引っ掛かっていた。常に最高の選手と戦いたい。今回は4団体統一戦。これ以上の試合は存在しない。このためにやってきた。キャリア最大の挑戦になる」

 ボクサー人生の集大成を見せつける覚悟を滲ませた。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください