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井上尚弥の挑戦者ドヘニー、たった1日で11kg大幅増量 計量時55.1kg→66.1kgに 尚弥とは3.4kg差

THE ANSWER / 2024年9月3日 17時28分

TJ・ドヘニー【写真:荒川祐史】

■井上尚弥VSドヘニー

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は3日、東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)との4団体防衛戦に臨む。会場では両者の当日体重が明らかになり、前日55.3キロだった井上は62.7キロ、55.1キロだったドヘニーは66.1キロでリングに上がることとなった。

 この日会場入りした両者は日本ボクシングコミッション(JBC)の当日計量に臨んだ。井上は62.7キロ。午後5時過ぎに量ったドヘニーは、なんと5階級上のウェルター級(66.68キロ以下)レベルとなる66.1キロだった。ボクシングではIBFが当日朝に上限を設けた計量を義務付けるが、今回は4団体統一戦のため実施せず。JBCの当日計量に上限はない。

 ドヘニーは前日計量から12キロほど体重を戻した過去があり、今回も当日体重が注目された。前日計量後の取材では、井上は挑戦者について「だいぶ水を抜いたなと。だからこそあれだけリカバリーをして10キロも戻るのかなと思う。ただ、自分相手に10キロ以上も戻したらボクシングはできない。体重があればいいわけじゃない。そういうのを含めてボクシングというものを見せたい」と話していた。

 スーパーバンタム級4試合目の井上は、5月に東京Dでルイス・ネリ(メキシコ)に6回TKO勝ちして以来2度目の4団体防衛戦。自身が2019年5月に記録した8試合を上回る世界戦9試合連続KO勝ちと、井岡一翔を上回る世界戦通算23勝の日本人最多記録が懸かる。同23勝は元世界ミドル級3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と並ぶ現役世界最多でもある。

 オーストラリア在住のドヘニーは、アイルランド国籍を持つ37歳のサウスポー。18年8月にIBF王者・岩佐亮佑に判定勝ちし、19年4月の2団体王座統一戦で陥落した。今年5月の井上―ネリ戦で不測の事態に備えたリザーブとして待機したが、出番はなく別の選手に勝利。これまで対日本人は3戦3勝の日本人キラーとされ、過去4敗のうちKO負けはない。(THE ANSWER編集部)

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