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平岡アンディ、暫定王者に9回TKO勝ちで世界切符獲得! デビュー24連勝、難関中量級で世界王座挑戦へ「もっと強くなって戻って来る」

THE ANSWER / 2024年9月3日 18時31分

WBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦、イスマエル・バロッソを9回TKOで下して吠えた平岡アンディ【写真:中戸川知世】

■WBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦

 ボクシングのWBA世界スーパーライト級(63.5キロ以下)挑戦者決定戦12回戦が3日、東京・有明アリーナで行われ、同級6位・平岡アンディ(大橋)がWBA暫定王者イスマエル・バロッソ(ベネズエラ)に9回TKO勝ちを収めた。海外に猛者が多く、世界挑戦が難しい階級。正規王者ホセ・バレンズエラ(米国)への挑戦権を懸けた大一番だった。戦績は28歳の平岡が24勝(19KO)、41歳のバロッソが25勝(23KO)5敗2分け。

 初回からジャブでプレッシャーをかける平岡に対し、バロッソがカウンターを狙ってくる展開。5回には平岡が右フックで顔面をとらえるなど的確な攻撃を見せた。すると6回、平岡の右フックを受けたバロッソがバランスを崩してダウン。7回終盤にも強打でダメージを浴びせた。

 平岡は8回にヒッティングにより右目下をカットしたが、9回にも強烈な左から連打を浴びせてダウン奪取。再開後も追撃を止めず、このラウンド2度目のダウンを奪った。立ち上がったバロッソだったが、終了間際にバロッソ陣営が棄権の意思を表示し、9回2分58秒で平岡のTKO勝ちとなった。

 元日本&WBOアジアパシフィック同級王者の平岡は昨年12月以来の試合。2013年12月のプロデビューから23連勝で無敗を守り、直近は9戦連続KOだった。小学生時代には気弱なボクシング少年としてTBS系「さんまのスーパーからくりTV」に何度も出演。ガーナ系米国人で父のジャスティス・コジョ・トレーナーと親子二人三脚でここまで来た。

 リングインタビューで、平岡は「パスしなければいけないステップで、プレッシャーもありましたが、親父と大橋チームの皆さんと頑張ってきた。勝つのは確信していた」とコメント。父の存在について「自分は言葉にするのは得意ではないので、一言で言うと『最高』です」と感謝した。

 WBA暫定王座は日本ボクシングコミッション(JBC)非公認のため、今回は世界挑戦とはならないが、正規王者バレンズエラへの挑戦権が懸かった大一番。平岡が勝っても暫定王者にはならず指名挑戦権を得るだけとなり、暫定王者が不在に。バロッソが勝てば暫定王座を保持するが、防衛回数には入らなかった。

 平岡は「作戦通りに試合を進めることができた。(相手も)パワーのある選手で、ちょっともらっちゃいましたけれど、勝ててホッとしています」と喜んだ。標的王者のバレンズエラへ英語で対戦を呼びかけ、日本ファンへ「もっともっと強くなって戻ってきます」と誓った。

 メインイベントでは、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が元IBF王者TJ・ドヘニー(アイルランド)と4団体防衛戦を実施。セミファイナルでは、WBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)が同級1位・比嘉大吾(志成)と初防衛戦を行う。(THE ANSWER編集部)

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