井上尚弥、ドヘニー戦の控室で目撃された「31歳でも成長」の証拠 元世界王者が「学び」の姿勢称賛
THE ANSWER / 2024年9月6日 5時13分
■元WBO世界スーパーライト級王者が感服した試合
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に対し、海外から称賛の声が絶えない。3日に行われた元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)との4団体防衛戦に7回TKO勝ち。元WBO世界スーパーライト級王者のクリス・アルギエリ(米国)は米専門メディアに、井上が「未だに成長」している理由を説明した。
ドヘニーに初のTKO負けを味わわせた井上。7回に左ボディーなど連打を入れると、ドヘニーが腰を押さえて歩き出し、棄権。まさかの幕切れとなった。強打が売りと目されたドヘニーだったが、前半から消極的と捉えられても仕方ないスタイルで、井上は「内容、結果として満足するような、期待するような試合内容ではなかった」とリングインタビューで話すなど、不完全燃焼だった。
米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「クリス・アルギエリの見解:ナオヤ・イノウエが、TJ・ドヘニーに勝利したことは、批判ではなく称賛に値する」との見出しで記事を掲載。その中でアルギエリは「試合前の控室でイノウエは、序盤のラウンドで実践したように、右手の緊張感を保とうとしているところが見られた。それはこの31歳が未だに成長し続け、技術を磨き、ネリ戦で犯したミスから学ぼうという姿勢を示している」と指摘した。
前回のルイス・ネリとの一戦では初回に左フックを被弾して、プロ初のダウン。アルギエリは井上が同じ轍を踏まないような意識を強めてドヘニー戦に臨んでいたと解析し「彼がまた新たにTKO勝利したことは称賛に値する」としている。
ドヘニーの力不足という指摘についても「本来であれば、ネリ戦やタパレス戦の時のようにもっと時間がかかっていたかもしれない。彼(ドへニー)が衰えているという意見は馬鹿げたものだ」と一蹴。「ドへニーは、パンチにおいても技術においてもイノウエに敵わないため、彼をイライラさせようとしていた。そのため、彼はトリッキーで、とらえどころのない戦い方をしていた。彼は経験豊富なベテランのように戦っていたよ」とその戦いぶりを分析していた。(THE ANSWER編集部)
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