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「日々の積み重ねで自信がつくよ」 五輪銀メダリストの助言に救われた20歳永田萌恵が逆転大金星

THE ANSWER / 2024年9月8日 11時33分

全日本社会人バドミントン選手権に出場した永田萌恵【写真:荒川祐史】

■全日本社会人バドミントン選手権

 バドミントンの全日本社会人選手権が7日、鳥取産業体育館などで開幕。女子シングルス2回戦では永田萌恵(広島ガス)が昨年の同大会4強の水井ひらり(NTT東日本)に2-1(17-21、21-18、21-11)で逆転勝ちした。名門・柳井商工(山口)出身で社会人3年目の20歳は、ロンドン五輪・女子ダブルスで銀メダルを獲得した藤井瑞希さんの指導でメンタル面を強化。強敵相手に価値ある1勝を手にした。

 何度も大きな声を出し、力強く拳を握った。永田は第1ゲーム(G)を落とすも、強気を貫いた。持ち味の粘り強いプレーで相手の焦りを誘う。第2Gを取り返して勢いに乗ると、第3Gでは9連続得点を奪うなど、突き放した。この大会3度目の出場で初の2回戦突破。「ここが勝負だと思って練習してきた。自分の力を最大限出せたので良かった」と安堵の表情を浮かべた。

 バドミントンの名門・柳井商工出身の20歳。2年時には全国高校選抜大会の女子シングルスで準優勝し、3年時には全国高校総体(インターハイ)団体で優勝の実績を持つ。

 一方で、社会人になってからは勝てない苦しさも味わった。そんな永田を変えてくれたのは広島ガスのエグゼクティブアドバイザーで、ロンドン五輪・女子ダブルスで銀メダルを獲得した藤井さんだ。メンタル面に課題があったが、「日々の積み重ねで自信がつくよ」と助言に救われた。「練習の質や意識が上がった」と自身の変化を実感。この日も昨年4強の実力者にリードされる展開でも一歩も引かなかった。

 2年連続で越えられなかった壁を突破し、次は全日本総合選手権の出場権が得られる16強を目指す。「まずは次の1戦が大事だけどベスト8、4と挑戦していきたい」。大きな自信を手にした20歳がさらに駆け上がる。(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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