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投壊気味ドジャースのプレーオフに光明 先発ビューラー4失点も監督信頼「彼の先発に自信ある」

THE ANSWER / 2024年9月22日 14時47分

先発して5回1/3を4失点だったドジャースのビューラー【写真:ロイター】

■ドジャースは地区優勝マジック消滅

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、本拠地ロッキーズ戦に「1番・DH」で出場し、3打数1安打1三振2死四球、1盗塁だった。チームは3-6で敗戦。2位パドレスとのゲーム差が3になり、地区優勝マジックが消滅した。先発右腕ビューラーは5回1/3を4失点。デーブ・ロバーツ監督は「私たちが今夜必要としていたことをしてくれた」と評価した。

 試合はつくれなかったが、指揮官は光明を見出した。ビューラーは初回1死二、三塁で投ゴロを処理。本塁に送球したが、野選で先制を許した。2回2死一、二塁からトーバーに三塁線を破る適時二塁打を浴び、さらに2失点した。3-3と追いついてもらった5回にも一発を浴び、5安打9奪三振4失点。それでも、3、4回に4奪三振など力のある投球を垣間見せた。

 12年連続のポストシーズン進出を決めているが、前日まで5だった地区優勝マジックが消滅した。ロバーツ監督は会見で「ウォーカー(ビューラー)は今日とてもいい球を投げていたと思う。弱い打球もあったし、三振も多かった。彼はとてもよく戦ってくれたと思う」と4失点ながら内容を評価。こう続けた。

「ミスも少し外れていただけ。トーバーに打たれた(適時)二塁打以外は素晴らしかったと思う。(被弾した)マクマーンのボールでさえもね。低めの変化球、初球だったが、あれは打者がよかった。総じて言えば、6回を投げてくれ、私たちが今夜必要としていたことをしてくれたと思う」


試合後会見に応じたロバーツ監督【写真:浜田洋平】

■ロバーツ監督の信頼揺らがず「今年で一番彼に自信を持っているよ」

 9月のドジャースは3点以内に抑えたのが20試合で6度しかなく、9日(同10日)からは5戦40失点を喫するなど投手陣が崩壊気味。強力打線で持ちこたえてきたが、グラスノー、ストーンは今季絶望、カーショーも離脱中と先発の台所事情が苦しい状況だ。ミラーは降格し、ビューラー以外にはフラハティ、山本由伸、ナックで回している。

 指揮官はプレーオフでビューラーに先発マウンドを託すことについて、「今年で一番彼に自信を持っているよ」と返答。「彼はこれまで自分を信じることで成功を収めてきた。今日9つの三振を奪った。今日のボールの制球具合を見ていると、彼がプレーオフで先発することにとても自信を持っている。総じて、ここ最近の数登板はウォーカーにとってとても良いものだった」と信頼を口にした。

 一方、ビューラーはロッカールームで「励みになる点もいくつかあったけど、1年のこの時点では十分とは言えないね」と吐露。レギュラーシーズン登板は残り1試合と見られ、「内外角をしっかり使って、特に投球腕側に速球をきっちり制球すること。今日それをやりたかったんだ。右打者の内角にストライクを投げるのが僕にとって重要。スライダーも求めているところまで行ってない」と課題を明かした。

 この日の大谷は9回先頭で中前打を放ち、二盗に成功。更新し続ける本塁打と盗塁の記録は「52-53」とした。22日(同23日)は山本が先発し、24日(同25日)から2位パドレスと3連戦。ドジャースは今季の直接対決3勝7敗で負け越しが決まっているため、同率で並ぶとパドレスの優勝となる。(THE ANSWER編集部)

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