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岩井明愛が“鈍感力”で3位浮上 3年シード獲得に意欲も泰然自若「一打に集中するだけ」

THE ANSWER / 2024年9月28日 17時15分

日本女子オープン、通算6アンダーの3位に浮上した岩井明愛【写真:Getty Images】

■日本女子オープン第3日

 女子ゴルフの国内メジャー大会、日本女子オープン第3日が28日に茨城・大利根CC西C(6845ヤード、パー72)で開催された。首位と6打差で出た岩井明愛は7バーディー、3ボギーの68で回り、通算6アンダーの3位に浮上した。今季3勝、通算6勝。既に双子の妹・千怜(ともにHonda)と来季米ツアー最終予選会(QS)へのエントリーを済ませており、3年シードが懸かる今大会は是が非でも欲しいタイトルだ。だが、本人は泰然自若で「一打に集中」などと話した。

 ショット、パットともに好調で7バーディー。それでも、明愛は「悔しい」と言った。

「最後の方で2つボギーを叩いてしまったんで」

 言葉通り、16番パー3、17番パー4では微妙な距離のパーパットを決められなかった。だが、全体を通してはナイスラウンド。ショットは打撃練習場の時点で「いい感じ」だったという。

「初日、2日とショットが曲がっていましたが、今朝は練習からいい感じでした。特に何も変えていないんですけど(笑)。絶好調にはまだまだですが、そうなるのを待つしかないですから」

 岩井姉妹の特徴は深く悩まないこと。そして、鈍感力だ。今季は海外遠征も繰り返したが、クラブのセッティングを変えることはなく、地盤が硬いセントアンドリュースで開催の全英女子オープンでもアイアンを新調しなかった。周囲は「2人ともいい意味で鈍感なんです。なので、来季米ツアーでプレーすることになっても芝の質で悩むことはないと思います」と声をそろえている。

 この日も明愛は練習で培った高いショット力、アプローチ、パットの巧みさで国内メジャー初優勝を視野に入れた。勝てば3年シード獲得。米ツアー出場権の前に手にしておきたいタイトルゆえに、「勝ちたい試合の1つではあります」。それでも前のめりはならずに「一打一打、集中するだけです」と言った。首位の山下美夢有と竹田麗央には2打差。実力者が上位にそろった最終日も明愛は「いい意味」の鈍感力を働かせ、大きな勝利を目指す。(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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