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大谷翔平、54HR―59盗塁で終了 妻・真美子さんに感謝「野球以外を考える時間も多くなった」 逆転3冠王は「あまり考えなかった」

THE ANSWER / 2024年9月30日 7時2分

レギュラーシーズン最終戦後に取材に応じるドジャースの大谷翔平【写真:浜田洋平】

■MLB7年目のレギュラーシーズン終了

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)の敵地ロッキーズ戦に「1番・DH」で出場。4打数1安打1盗塁で、チームは2-1で勝利した。これがレギュラーシーズン最終戦。エンゼルスからの移籍1年目は打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁となった。首位打者争いでアラエス(パドレス)に及ばず、3冠王こそ逃したが、自身初の2冠は確実。試合後の囲み取材で「まずは1年間、安定して出られたのが自分の中で一番よかった」と振り返った。

 大谷は3打席凡退で迎えた8回1死一塁の打席で、強烈な右前打を放って出塁。直後に二走バーンズとダブルスチールを決め、今季59盗塁とした。首位打者争いでは打率.314のアラエスに及ばなかったが、本塁打、打点はリーグ断トツ。2年連続2度目の本塁打王、日本人選手初の打点王の座は確実だ。試合後の取材で大谷は「ヒットに(狙いを)シフトしたことはないが、良い打席を送りたいと思っていた。もう一段、打撃の質で言うと先が見えたのが後半はよかった」と話した。

 3冠王の可能性を残していた最終戦。「あまり考えていなかったですね。(アラエスと)どのくらいの差があるのかよくわかっていないですし、良い打席を送りたいと思っていた」と話した。

 ドジャース移籍1年目。昨年受けた右ひじの手術の影響から、今季は打者に専念。全試合指名打者として出場した。強豪の3年連続地区優勝に貢献。打率、本塁打、打点、盗塁のいずれも自己ベストだ。大谷は「ケアをしてくれた人たち、サポートしてくれた人たちに感謝したい」と語った。開幕前に妻・真美子さんとの結婚を発表。愛犬・デコピンにも癒された。「一人でいるよりも、野球以外を考える時間も多くなった。自分の中でよりグラウンドにいる時に集中できるようになった。感謝したい」と話した。

 史上6人目の40本塁打&40盗塁(40-40)だけでなく、史上初の50-50まで達成。さらに3割、30本、30盗塁の「トリプルスリー」も日本人として初めて達成。メジャーでは26人目の偉業となった。

 昨年12月に10年総額7億ドル(約1014億円=発表当時)の大型契約を結んだ大谷。DHでは史上初となるMVPの最有力候補になるほど、今季も躍動を見せた。メジャー7年目、自身初のポストシーズンでも大暴れに期待したい。(THE ANSWER編集部)

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