今永昇太、米報道陣を笑わせた「行きつけのカフェ」発言 アイスラテ1杯でファンが興奮する交流も

カブスの今永昇太投手【写真：ロイター】

■今永は15勝でシーズン終了

　米大リーグ・カブスの今永昇太投手は今季29試合に先発して15勝3敗、防御率2.91と好成績を残し、1年目のシーズンを終えた。実力に加え、その人柄でも米ファンを虜に。ウィットに富んだ発言でも注目を浴びたが、中でも「ダンキンドーナツ」を巡る話題は、たびたび米ファンたちに笑いを届けていた。

　5月18日（日本時間19日）のパイレーツ戦後、会見での発言が話題になった。防御率0.84と抜群の安定感を誇り、人気も高まっている状況だったが、シカゴの街で気づかれることはないのか尋ねられると「まだそんなに出歩いているわけではないので、球場の往復と、行きにダンキンドーナツのカフェラテを買うというルーティンしかない。街を歩いた時に声をかけてもらうような活躍をしたいですね」と語った。

　さらに「ダンキンドーナツでは気づかれないのか」と畳みかける米記者に「スモールアイスラテかミディアムアイスラテか、決まってないんですけど、コロコロ変わるやつだなと思われていると思います」と答え、会見場の米報道時は笑いに包まれた。

　世界最大のドーナツチェーン「ダンキンドーナツ」が行きつけという親近感の沸く情報は、米ファンの心を掴んだ。この試合の前日、カブスの名物ファンであるサム・バーネロさんがXで今永の球場入りの写真を公開。その手には、確かに「ダンキンドーナツ」のドリンクがあった。「それは嘘ではないようだ」「ダンキンドーナツは私たちのショウタに出資するべきだ」などと反響が集まった。

　さらに8月、この「ダンキンドーナツ」のドリンクで、バーネロさんを喜ばせた。球場入りする時のこと。パーカーにキャップを着用した今永は、なぜか手に2つのドリンクを持っていた。片方を差し入れしたようだ。バーネロさんはXでこの出来事を投稿。「オーマイガー！　オーマイガー！！　ショウタ・イマナガが私にダンキンのアイスラテをくれた！！　彼はドリンクを2つ持っていて、ひとつは私のためにと言って渡してくれたんだ」と大興奮の様子で説明。「私はショックだよ!!　おかげでいい1日に！　素晴らしい思い出になった」と喜びをつづっていた。

　この投稿はMLB公式Xも注目する程の話題に。「これはほっこりする」「これは素晴らしい。なんてナイスガイなんだ」などと称賛を集めた。さらに9月には、今永が球場入りで持っていたドリンクがダンキンドーナツからスターバックスに変わったのではないかと、些細なことでも話題に。「ショウタがスターバックスに変えただと?!　ESPNで報じられるべきだ」などとX上で投稿されていた。

　ほかには、今永のロッカーに「Mike Imanaga 2（マイク・イマナガ2世）」と書かれていることを米イリノイ州地元局「マーキースポーツ・ネットワーク」のアンディ・マルティネス記者が自身のXで紹介。その理由は「Mikeは彼がコーヒーを買う時に使う名前」だと説明したという。「Shota」より簡単に伝わるそうだ。コーヒーだけでも、これだけの逸話が出てきた今永。そのキャラクターが愛される理由が垣間見える。（THE ANSWER編集部）