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DHでも「私は余裕でオオタニを選択」 MVP仮想投票、対抗馬はゼロ票の衝撃「下らない手品ではない」

THE ANSWER / 2024年10月1日 4時13分

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

■リンドーアに対し「明確な優位」

 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、敵地デンバーで行われたロッキーズ戦で移籍1年目のレギュラーシーズンを終えた。史上初の「50本塁打&50盗塁」に達し、最終的には54本塁打、59盗塁まで数値を伸ばした。リーグ2冠を確実なものとし、打率も.310でトリプルスリーを達成。シーズン終盤に激論が交わされたMVPの行方でも、大谷が圧倒的な支持を集めそうだ。

 MVPは記者投票によって選ばれるが、米スポーツ専門局「CBSスポーツ」が、同局の専門家5人による“仮想投票”を実施。ナ・リーグMVPは全5人が大谷に投票した。大谷の対抗馬とされてきたのは151試合で打率.272、32本塁打をマークし、遊撃を守るメッツのフランシスコ・リンドーア内野手だが、票は入らなかった。

 RJ・アンダーソン氏は「リンドーアやウィーラー(フィリーズ)を推す声があるのは知っている」とする一方で「野球記者は特別な数字の組み合わせを称賛する傾向があり、オオタニは明確な優位を持っている」。史上初の「50-50」をはじめとした記録ラッシュにある大谷を有利と見ている。

 ケイト・フェルドマン氏は「背中を故障するまでのほぼ1年間、メッツを背負ってきた。彼は間違いなく、素晴らしいキャリアの中で最高のシーズンを送った」と、まずはリンドーアを称賛。ただ「しかしショウヘイ・オオタニはMLB史上、文字通り誰もやったことのないことをやってのけた。そして、それはパーティーの下らない手品のようなものではなかった。そのパワーとスピードのコンビネーションは、毎晩見る者を興奮させるだけでなく、ドジャースにとってゲームチェンジャーとなった」と、大谷の記録がチームの勝利にも大きく寄与したのを評価している。

 大谷が守備についていないという意見については、ダイン・ペリー氏が「私は余裕でオオタニを選択する。評価する際にDHの立場にかなりのペナルティを織り込んでもだ」と反論している。「リンドーアは素晴らしいシーズンを送っており、将来殿堂入りする選手だと思う。しかし、ショウヘイ・オオタニのオフェンスは総合的な価値で彼に匹敵する者はいない」と、守らないことでの“ハンデ”を凌駕する打撃だったとした。

 さらにマット・スナイダー氏は「リンドーアをプッシュしようという思いはわずかに湧き出たが、彼が怪我をしたのでナ・リーグのMVPレースを(我々にとって)僅差にする終わり方を迎えることができなかった」と、9月に入ってリンドーアが欠場したことが大谷を推す決定打になったとしている。(THE ANSWER編集部)

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