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当初は疑問視も…ついに大谷MVPを認める DH専任で逃した541発男「もし彼が獲れなかったら…」

THE ANSWER / 2024年10月1日 12時1分

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

■2006年にMVPを逃したオルティス氏

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は、メジャー7年目のレギュラーシーズン全日程を終えた。54本塁打、130打点でナ・リーグ2冠を獲得。キャリアハイの打率.310をマークし、日本人初のトリプルスリーも達成した。さらに日本人最多となる59盗塁で前人未到の「50-50(50本塁打&50盗塁)」にも到達。史上2人目となる両リーグでのMVP受賞の可能性が高まる中、MLB通算541本塁打を誇り、殿堂入りもしているレジェンドOBが米番組に出演し“手のひら返し”で大谷のMVPを猛プッシュしている。

 今季の大谷はパワーだけでなくスピードでも卓越したところを見せ、「50-50」どころか「54-59」まで数字を伸ばした。欠場はわずか3試合で、159試合に出場。MLBが公式に集計しているものだけでも、実に20部門でチームトップの数字を残した。昨季、ア・リーグのエンゼルスでプレーして2度目のMVPを獲得しており、今季ナ・リーグでMVPに輝けば、1966年のフランク・ロビンソン以来2人目となる両リーグでのMVP。その偉業にも大きく近づいている。

 そんな中、MLB通算541本塁打で殿堂入りしているデービッド・オルティス氏は米ストリーミングサービス「ピーコック」の番組「ダン・パトリックショー」に出演し、大谷のMVP獲得に太鼓判を押した。

「MLBが今シーズン、どうやってオオタニにMVPを与えないようにするか見てみたいね。俺がプレーしているとき、彼らは俺を一つの側面において優れた選手としか見ていなかった。だから俺は(MVPを)獲れなかった、たとえ良い数字を持っていてもね。オオタニは特別な選手だ。唯一無二だし、このような男はしばらくお目にかかれないだろう」

 18年前の2006年、オルティス氏は54本塁打、137打点を記録。OPSが1.049という数字を残したが、MVP投票では3位止まり。DH専任だったことが影響したと言われていた。オルティス氏は「彼ら(MLB)は、私がDHだったからMVPを与えないことについて、常に“問題”を抱いていた。今年はMLBの“かわいこちゃん”であるオオタニがレースにいる。彼らが何て言うか見てみようじゃないか」など疑問を呈する発言。海外メディア「Z101」のドミニカ人MLB記者ヘクター・ゴメス氏がX(旧ツイッター)に投稿して話題を集めていた。

 しかし、オルティス氏は今季の大谷の圧倒的な数字を目の当たりにすると“手のひら返し”するような論調にシフトした。「ある日に俺は彼の数字を見ていたんだけど、この男は50ほどの盗塁を決め、失敗は4回くらいだった。馬鹿げている。真面目に、もし今シーズン彼がMVPを獲れなかったら、アジア人にMVPを獲らせないという何かがあるんじゃないかと、本当に思うよ」と大谷のMVPの正当性を主張。唯一無二の偉業への敬意を示している。(THE ANSWER編集部)

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