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渡邊雄太が負傷の緊急事態も…富樫勇樹「心配していない」 泰然の理由は21歳の存在「間違いなく穴を埋めてくれる」

THE ANSWER / 2024年10月6日 18時43分

千葉ジェッツの富樫勇樹【写真:中戸川知世】

■りそなグループ B.LEAGUE 2024-25

 バスケットボールの「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 B1リーグ戦」は6日、千葉ジェッツが新本拠地「ららアリーナ 東京ベイ」で昨季の東地区王者・宇都宮ブレックスに80-61で勝利した。今季加入した渡邊雄太が第1クォーター(Q)で負傷交代するアクシデントも、ベンチメンバーの奮闘で勝ち切った。主将の富樫勇樹は「特に心配していない」と泰然。チーム力の高さに自信を覗かせた。

 悪夢の場面は第1Q残り3分57秒だった。渡邊はコーナー付近から3ポイントシュート(3P)を放つも、着地の際にバランスを崩して転倒。左足首をひねったようで苦悶の表情を浮かべた。4階席までぎっしり埋まった新アリーナは騒然。渡邊はスタッフに両脇を抱えられながら場外へと移動していった。その後、試合終了までコートに戻ってくることはなかった。

 昨季まで6季NBAでプレーした渡邊は前日の同カードでBリーグデビュー。39分の出場で16得点、8リバウンド、1アシスト、1スティールと攻守に躍動し、91-84の勝利に貢献した。この日も第1Q残り8分20秒に先制となるレイアップを決めれば、同7分51秒にも富樫のパスから3Pを沈めるなど幸先の良いスタートを切っていた。

 そんな中、主力を襲ったアクシデント。しかし、千葉Jは動じなかった。途中出場のクリストファー・スミスが24分の出場で両軍最多の20得点を挙げるなどベンチメンバーが躍動。新加入の田代直希や金近廉、荒尾岳らが体を張り続け、昨季リーグ最高勝率の宇都宮を寄せ付けなかった。主将の富樫は試合後の会見でチーム力の高さに自信を覗かせた。

 渡邊の状態について「どういう状況かはわからないが、彼は全力でコートに戻るために努力してくれると思う」と話すに留めた富樫。仮に長期離脱となれば大きな痛手だが、「彼がいない千葉ジェッツはいわゆる今までのジェッツというか、今までやってきたことと変わらないので特に心配していない」と続けた上で、「間違いなく穴を埋めてくれる」存在として21歳の金近の名前を挙げた。

 昨季新人賞に輝いた金近はこの日、19分の出場で1得点4リバウンドだったが、数字に残らない貢献が光った。練習では毎日のように渡邊とマッチアップ。側で見てきた富樫は「彼の成長を凄く感じる。特に去年はシュートが入る日はいいが、入らない日はなかなか他での活躍を感じられなかった。今年は入る入らないに関係なく存在感を大きく感じる」と若手のステップアップに誇らしげに頷いた。(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku)

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