観客愚行のドジャース戦、松井裕樹が怒る同僚に取った行動に米称賛「ピースキーパーだ」「素早い」

パドレスの松井裕樹【写真：Getty Images】

■地区シリーズ第2戦

　米大リーグは6日（日本時間7日）、地区シリーズのドジャース―パドレス第2戦がドジャースタジアムで行われ、10-2でパドレスが勝利した。7回には観客がパドレスのブルペンに物を投げ込む愚行も。その瞬間、松井裕樹投手がとった行動に米ファンから「ピースキーパーだ」と称賛が寄せられている。

　球場が騒然となった。4-1でパドレスがリードする7回、ドジャースの攻撃前だった。左翼手プロファーにめがけて観客がボールを投げ込んだようだ。直前に何か口論をしていたようで、シルト監督は怒りの表情を見せて審判団に抗議。さらに、右翼手タティスJr.に向かっても客席から物が投げ込まれたようで、警備員も出動する異様な雰囲気となり、試合は約10分間中断した。

　パドレスのブルペンでも同様の事態が起きていたようだ。客席から物が投げ込まれ、選手に直撃寸前だった。パドレス投手陣は怒り心頭。投げられた方向に歩き出しながら何か言葉を放つと、その場にいた松井が素早く歩みよってなだめ、落ち着かせていた。

　X上で映像が拡散されると、米ファンからは「ユウキはピースキーパーだ」「エストラーダを落ち着かせるためにユウキが素早く行動したのが素晴らしいね」「ユウキが治めてる。驚かないね！」と松井に注目する声が上げられたほか、「酷いファンだな」「吐き気のする振る舞いだ」「一体何をしているんだ」と観客の行動に非難が浴びせられていた。

　先発したダルビッシュは7回82球を投げ3安打1失点の快投。一方で、大谷は4打数無安打、2三振だった。両軍1勝1敗となった地区シリーズの第3戦は、舞台をサンディエゴに移して8日（同9日）に行われる。（THE ANSWER編集部）