「MLB史上他にない」勝利でド軍を崖っぷちに パドレスの異例の“勝ち方”を米データ会社紹介

地区シリーズ第3戦、ドジャースに6-5で勝利したパドレス【写真：ロイター】

■地区シリーズ第3戦

　米大リーグ、ナ・リーグの地区シリーズ第3戦が8日（日本時間9日）に行われ、パドレスが本拠地でドジャースに6-5で勝ち、通算成績を2勝1敗として“王手”をかけた。2回に相手のミスを突く攻撃も絡めて一挙6得点のビッグイニング。直後にグランドスラムを被弾したものの、投手陣の継投で逃げ切った。米データ提供企業はパドレスの“勝ち方”が前代未聞の内容だったことを紹介。「これら全てが起こっていながら勝利したチームはない」と伝えている。

　初回にムーキー・ベッツ外野手のソロ本塁打から始まった試合。だがドジャースは2回、先頭のマチャドに中前打を許し、続くメリルの当たりを一塁手のフリーマンが好捕。しかし、二塁への送球が走者のマチャドに当たってピンチを広げると、続くボガーツのゴロを遊撃のロハスが処理。併殺かと思われたが、二塁ベースを踏みに行ったロハスは一塁走者のメリルに及ばず、さらに一塁への送球もセーフとなる野選。その後は2点適時打と犠飛で失点すると、タティスJr.に豪快な2ランを浴びて6点を失った。

　勢いづいたパドレスだったが、続く3回にテオスカー・ヘルナンデス外野手にグランドスラムを被弾。しかし、その後はパドレス投手陣が継投で追い上げを許さず、最後は守護神スアレスがイニングまたぎで締めくくった。

　この日のパドレスは「満塁弾を被弾」「得点を挙げたのは1イニングだけ」「3回以降無得点」という内容。米国のスポーツデータ提供企業「オプタスタッツ」公式X（旧ツイッター）は、これらのスタッツを挙げた上で「MLB史上、これらすべてが起こっていながら、（レギュラーシーズンまたはポストシーズンで）試合に勝利したチームは他にない」と史上初の出来事だったことを紹介している。（THE ANSWER編集部）