ベンチで怒り、みなぎる大谷翔平10月の気迫 同僚との情報交換にも「熱さ」 姿勢でもチーム牽引
THE ANSWER / 2024年10月10日 18時3分
■地区シリーズ第4戦
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、敵地で行われたパドレスとの地区シリーズ第4戦に「1番・DH」で先発。2回に右前適時打を放つなど3打数1安打1打点、2四球と貢献。チームは8-0で勝利し、2勝2敗のタイに持ち込んだ。負ければ終わりという緊張感のある中での一戦。この日の大谷は、塁上で吠えて見せたり、ベンチで怒りを露わにするなど、感情をむき出しにする姿が数多く見られた。
崖っぷちの状況。大谷が随所で喜怒哀楽を表現した。2回2死一、三塁の第2打席では、右前タイムリーを放つと、ガッツポーズをしながら一塁へ。塁上では味方を盛り上げるように吠えた。直前の打席では、9番テイラーが2度スクイズを試みるもいずれもファウルとなり、最後は空振り三振に。作戦が実らなかったチームを救う一打に、感情を爆発させたようだ。
“怒り”の姿を見せたのは4回。1死から四球で出塁した大谷は、ベッツの中飛で二塁へタッチアップする好走塁を見せた。続くテオスカー・ヘルナンデスの打球は、三塁手マチャドのグラブをはじき、そのままレフト線へ抜けるかと思いきや、三塁塁審の腕に当たって失速。これをマチャドが冷静に処理して本塁送球し、大谷はタッチアウトとなった。
このシーンの映像をベンチで確認したとみられる大谷は、声を張り上げ、珍しく怒りの様子を見せた。これには「怒りは当然」「幸せではない」など、X上の地元記者たちも同情。1点が試合展開を左右するポストシーズンだけに、普段はあまり見せない怒りの感情があふれ出たシーンだった。
またこの日の大谷は、チームリーダーの一人として、フィールド外でも精力的に動いていた。ベンチではベッツと“作戦会議”。手で口を塞ぎなら会話を続け、情報交換をしているようだった。さらにはテオスカー・ヘルナンデスとも肩を組みながら、やはり手で口を塞いで会話。両選手が共にうなずきながら、大谷の話を聞き入っている姿に、ネット上のファンからも「気合がいつも以上だ」「リーダーみたい」「いろんな選手とお話ししまくってて熱い」などの声が上がっていた。
試合終了後には大きく手を叩きながら笑顔でチームメイトとハイタッチを交わした。この日の大勝で星を五分に戻し、11日(同12日)の第5戦に臨むドジャース。大谷にとって悲願のポストシーズン。勝負の10月、その姿勢でもチームを引っ張っていく。(THE ANSWER編集部)
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