卓球日本女子の表彰台に「謙虚だ」 V逸中国が注目した「興味深い光景」は 「張本は慌てて断り…」
THE ANSWER / 2024年10月10日 19時3分
■日本女子がアジア選手権で優勝
卓球のアジア選手権(カザフスタン・アスタナ)は9日、女子団体決勝が行われ、世界ランク2位の日本が、中国(同1位)を3-1で下し、2大会ぶりの優勝を果たした。中国を破っての優勝は、1974年横浜大会以来50年ぶりの快挙となった。表彰式では殊勲の16歳・張本美和を中心に微笑ましいシーンがあったことに中国メディアが注目している。
日本は、第1試合で張本が王芸迪(同4位)を3-2で撃破。第2試合は伊藤美誠が孫に敗れたものの、第3試合で平野美宇が陳幸同(同6位)に勝利し、トータル2勝1敗とした。勝負を分ける第4試合で、孫に挑んだ張本は、2ゲーム先行された後に、怒涛の5連続ポイントをあげるなど、2ゲームを連取。2-2で迎えた第5ゲームでは、緊迫した状況の中、孫の猛攻を冷静にさばき切り、3-2で見事に勝利。過去6度対戦して未勝利だった絶対女王から大金星を奪い取った。
中国メディア「網易体育」は「謙虚! 卓球の日本女子団体チームが優勝カップの譲り合い。平野、伊藤が断ろうとする張本美和にカップを持たせる」との見出しで記事を掲載。本文では「試合後の表彰式で、興味深い光景が見られた。日本チームの誰もが優勝カップを持って写真に写ろうとせず、互いに優勝カップを譲り合ったのだ。そこには団結したチームの雰囲気が表れていた」と伝えている。
記事によると、まずは伊藤美誠が「今回2勝を挙げて優勝を助けた16歳の張本に優勝カップを受け取らせようとした」という。しかし「張本は慌ててこれを断り、決して優勝カップを受け取ろうとはせず、先輩である平野に受け取らせようとした」。伊藤と平野は張本にカップを受け取らせようと説得したものの「張本はそれでも受け取ろうとはしない。こうして、平野が仕方なく優勝カップを受け取った」という流れだったと伝えた。
それでも平野は「“厄介なものを手にしてしまった”といわんばかりに、急いで伊藤に渡そうとした」。しかし、伊藤は張本が持つべきだと主張。結局「張本は更に断り続けたが、平野と伊藤の再三の要求を前に、最終的に平野とともに優勝カップを持って写真撮影をすることに同意した」とカップは最終的に張本の手に渡った。
ネット上の中国ファンからは「張本は中国チームにとって有史以来最大の脅威になるんじゃないかな。それも、遠くない将来に」「チームが本当に仲良く団結している感じがする。雰囲気もとっても明るい」「孫頴莎をこれ以上疲れさせないでほしい。彼女がいなければ、だれが美和を押しとどめられるの? 彼女はまだたったの16歳……」とコメントが書き込まれている。(THE ANSWER編集部)
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