世界的ボクサー・カネロ生観戦で「僕の強さ見せる」 対戦相手に強力援護も…寺地拳四朗が宣言

クリストファー・ロサレス（左）との王座決定戦に挑む寺地拳四朗【写真：中戸川知世】

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　ボクシングの7大世界戦興行に出場する選手たちが11日、都内のホテルで会見した。13、14日に東京・有明アリーナで行われる異例の2日連続世界戦興行。元WBA＆WBC世界ライトフライ級2団体統一王者・寺地拳四朗（BMB）は、13日にWBC世界フライ級王座決定戦で2階級制覇に挑む。世界的スーパースターが相手選手の応援で来日予定。寺地は「僕の強さを見せます」と誓った。戦績は32歳の寺地が23勝（14KO）1敗、29歳のロサレスが37勝（22KO）6敗。

　ライトフライ級で最強を誇った寺地が、フライ級に乗り込む。同級2位クリストファー・ロサレス（ニカラグア）との王座決定戦。「体調は凄く良い。ライトフライ級に比べると元気で楽しみ。ロサレス選手を見ると、よりやる気が出てきた。（相手の）コンディションも凄く良さそうなので、13日が凄く楽しみ。対策はしっかりしてきたので、それを当日出すだけ」と自信を見せた。

　サングラス姿のロサレスは「エクセレントな体調。チームととてもいい練習をやってきた。勝つために日本に来た。正々堂々と戦いたい」と自信。寺地の印象を問われると、相手の顔を見ながら「特に印象はない。俺たちはKO狙いで来た」と強気だ。カネロこと世界4階級制覇王者サウル・アルバレス（メキシコ）の合宿に参加。カネロが師事するエディ・レイノソ氏の指導を受けてきた。

　当日は先輩のカネロが応援に駆け付ける。米専門誌「ザ・リング」の階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド」でも長く1位に君臨していた最強ボクサーの強力な援護だ。しかし、寺地は「僕の試合を見てもらえるのは凄く嬉しい。やっぱりスーパースターなので。僕の強さを見せます」と笑って歓迎した。

変化を見せると意気込んだ寺地拳四朗【写真：中戸川知世】

■寺地「前回の試合とどこが変わったのか、その変化を楽しみにして」

　1月の防衛戦で負傷した右拳を手術。かねてライトフライ級で4団体統一を目指したが、他団体王者との統一戦が実現せず。減量苦があり、1.9キロ重い50.8キロのフライ級に転向した。階級の壁でKOができなくなる選手もいるが、「そこに比重は置いていない。倒す、倒さないというよりは自分のボクシングをしっかりして勝つ」と意気込んだ。

　減量については「ライトフライ級の時と比べると凄くいい。いつもより余裕がある」と手応え。これまでは試合2日前は動けなかったが、この日は会見後も練習予定だ。「練習の中でいろいろと変化はつくった。前回の試合とどこが変わったのか、その変化を楽しみにしてください。とりあえずフライ級で王者になることが目標。それからは自然と統一戦が目標になる」と青写真を描いた。

【13日の対戦カード】

▽WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・井上拓真（大橋）
VS
同級2位・堤聖也（角海老宝石）

▽WBC世界フライ級王座決定戦12回戦
同級1位・寺地拳四朗（BMB）
VS
同級2位クリストファー・ロサレス（ニカラグア）

▽WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者・ユーリ阿久井政悟（倉敷守安）
VS
同級8位タナンチャイ・チャルンパック（タイ）

▽WBO世界ライトフライ級王座決定戦12回戦
同級1位・岩田翔吉（帝拳）
VS
同級2位ハイロ・ノリエガ（スペイン）

【14日の対戦カード】

▽WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・中谷潤人（M.T）
VS
同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ（タイ）

▽WBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦10回戦
同級1位・那須川天心（帝拳）
VS
同級2位ジェルウィン・アシロ（フィリピン）

▽WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
王者・田中恒成（畑中）
VS
同級6位プメレレ・カフ（南アフリカ）

▽WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者アンソニー・オラスクアガ（米国）
VS
同級1位ジョナサン・ゴンサレス（プエルトリコ）（THE ANSWER編集部）