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負けたら終わりで5回0封、山本由伸に米絶賛 213勝殿堂投手は「途中で消えたんだ」絶好調タティス斬り注目

THE ANSWER / 2024年10月12日 11時2分

地区シリーズ第5戦、先発し5回0封と快投した山本由伸【写真:ロイター】

■地区シリーズ第5戦

 米大リーグ・ドジャースの山本由伸投手は11日(日本時間12日)、パドレスとの地区シリーズ第5戦に先発登板。5回63球を投げて2安打無失点の快投を見せた。勝った方がリーグ優勝決定シリーズに進める大一番。大役を果たし、米国でも絶賛の声が上がっている。

 5日(同6日)の第1戦では3回5安打5失点と不本意な投球に終わっていた山本。この日は一転、素晴らしい投球を見せた。初回は絶好調のタティスJr.から空振り三振を奪うなど三者凡退。3回に連打で1死一、二塁のピンチを迎えたが、ここでもタティスJr.を三ゴロ併殺に仕留めた。4回、5回と3人で斬って取り、ベンチでロバーツ監督とハグ。大谷からも笑顔で労われた。

 米専門メディア「ドジャース・ネーション」のダグ・マケイン記者が「今年19回の先発で、初回の防御率が7.11のヤマモトにとって初回をゼロに抑えたのは大きい」とXで指摘した通り、最高の立ち上がりから勢いに乗った。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者のXによると、勝ったチームが次のシリーズ進出という試合で5回以上を無失点とした先発ピッチャーは、山本がドジャース史上5人目となったという。

 試合を中継した米スポーツ専門局「FOXスポーツ」の実況席では、初回にタティスJr.を三振に仕留めたシーンについて、通算213勝154セーブを誇る殿堂入り右腕のジョン・スモルツ氏が「スライダーがとても素晴らしい。ここでスプリットを投げないのは良い兆候と言えるだろう。ゾーンへのこの投球がどれだけ素晴らしいか見てくれ。打者が打ちたがるゾーンに投げながらも途中で消えたんだ」と絶賛していた。

 試合序盤、中継インタビューに応じたロバーツ監督は「私としては、4回までいってほしい」と話したが、それを上回る投球となった。「間違いなく、タティスの打席でのダブルプレーは大きかった」とピンチをしのいだシーンを挙げていた。(THE ANSWER編集部)

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