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ボクシング世界戦計量で珍事 持参した体重計に誤差→大慌てで650g減量、拳四朗の相手が冷や汗

THE ANSWER / 2024年10月12日 15時10分

前日計量をパスして並んで撮影に応じる寺地拳四朗(左)とクリストファー・ロサレス【写真:徳原隆元】

■Amazon プライム・ビデオで生配信

 ボクシングの7大世界戦興行に出場する選手たちが12日、都内で前日計量に臨んだ。13、14日に東京・有明アリーナで行われる異例の2日連続世界戦興行。13日にWBC世界フライ級(50.8キロ以下)王座決定戦に臨む同級1位・寺地拳四朗(BMB)は50.6キロ、相手の同級2位クリストファー・ロサレス(ニカラグア)は50.8キロで一発パス。無事に試合が成立したが、ロサレスは持参した体重計に誤差があり、大慌てで減量する珍事に見舞われていた。戦績は32歳の寺地が23勝(14KO)1敗、29歳のロサレスが37勝(22KO)6敗。

 冷や汗までかく急ピッチ減量だった。ロサレスは日本に体重計を持参。調整期間中に使用していたが、なんと実際の体重より軽く出てしまう誤差が生まれていた。すでにリミットをクリアしたと思っていたが、異変に気づいたのは計量開始の2時間前。会場での予備計量でリミット50.8キロを650グラム超過していた。

 午後1時の計量開始に向け、大慌てで減量。本来ならセミファイナルはメインイベントの次に量るはずだったが、前の試合と順番を入れ替えてもらうほど追い込まれた。最後はステージ横でサウナスーツを脱ぎ、汗だくの体を陣営に拭いてもらってから登場。全裸になり、下腹部を手で覆いながら体重計に乗った。

 リミットパスに会場は「おぉー」とどよめき。ロサレスは安堵の笑みを浮かべ、すぐに水分を補給した。プロ根性であわや体重超過を免れ、対戦する寺地も「(超過の情報は)聞いていました。ホッとしましたね。心配したけど、結果オーライ」と吐露。表情を見て「しんどいんちゃうかな。明日しっかり元気にしてもらえれば」と万全を願った。

 自身は1月の防衛戦で負傷した右拳を手術。かねてライトフライ級で4団体統一を目指したが、他団体王者との統一戦が実現せず。減量苦があり、1.9キロ重い50.8キロのフライ級に転向した。転向初戦で200グラムアンダー。前日の練習後はおかゆを食べる余裕もあり、「計量前日に食べられるのは初めて。奇跡です」と笑った。


フェイスオフを行った寺地拳四朗(左)とクリストファー・ロサレス【写真:徳原隆元】

■寺地が報道陣を笑わせた一言「計量後の感動が」

 前日に食事をしたことで計量後のリカバリーは、消化の良いおかゆではなく白米からスタート。「今までより全然落としやすかった。その辺は、計量が終わった時の感動がちょっと減った」と報道陣の笑いを誘う余裕も。過去最強の寺地が見られそうだ。

 ロサレスはこれまでカネロこと世界4階級制覇王者サウル・アルバレス(メキシコ)の合宿に参加。カネロが師事するエディ・レイノソ氏の指導を受けてきた。当日はカネロが応援に駆け付けるため、体重超過の失態は犯せないところだった。

【13日の対戦カードと計量体重】

▽WBA世界バンタム級(53.5キロ以下)タイトルマッチ12回戦
王者・井上拓真(大橋)、53.5キロ
VS
同級2位・堤聖也(角海老宝石)、53.4キロ

▽WBC世界フライ級(50.8キロ以下)王座決定戦12回戦
同級1位・寺地拳四朗(BMB)、50.6キロ
VS
同級2位クリストファー・ロサレス(ニカラグア)、50.8キロ

▽WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、50.8キロ
VS
同級8位タナンチャイ・チャルンパック(タイ)、50.7キロ

▽WBO世界ライトフライ級(48.9キロ以下)王座決定戦12回戦
同級1位・岩田翔吉(帝拳)、48.9キロ
VS
同級2位ハイロ・ノリエガ(スペイン)、48.9キロ(THE ANSWER編集部)

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