「結果でわからせてやる」 ボクシング世界王者・井上拓真、堤聖也の宣戦布告に“無言”でスルー
THE ANSWER / 2024年10月12日 15時55分
■Amazon プライム・ビデオで生配信
ボクシングの7大世界戦興行に出場する選手たちが12日、都内のホテルで前日計量に臨んだ。13、14日に東京・有明アリーナで行われる異例の2日連続世界戦興行。13日のメインイベントで3度目の防衛戦に臨むWBA世界バンタム級(53.5キロ以下)王者・井上拓真(大橋)は53.5キロ、挑戦者で同級2位の元日本王者・堤聖也(角海老宝石)は53.4キロで一発パス。戦績は28歳の井上が20勝(5KO)1敗、28歳の堤が11勝(8KO)2分け。
同学年の日本人対決は早くも火花が散った。初日のメインを飾る拓真、堤が堂々と一発クリアした。フェースオフの睨み合いは約20秒。両者とも自分から視線を外さず、終了の合図とともに挑戦者が闘志むき出しの笑みを浮かべながら握手した。「次は俺が勝つからな」。12年前、アマチュア時代の全国高校総体で敗れた堤が宣戦布告した。
しかし、王者の拓真は余裕そのもの。返事をせずにその場を後にし、「こっちは『あ、そっかー』という感じ。何も言わずに結果で見せてやろうと思う」と冷静だった。「12年も自分(拓真)のことを思っていたら、それ(闘志むき出しの笑み)も当然。冷静に、淡々と、自分のボクシングをするだけ。結果でわからせてやろうかな」。好戦的な挑戦者をさばき切るつもりだ。
この日は兄・尚弥、いとこの浩樹が会場に駆け付けた。同じ特製Tシャツに袖を通し、予備計量からサポート。尚弥が弟の公式行事に顔を出すのは珍しいが、拓真は「予定が空いていただけ。特に意味はないです。いれば心強い。計量はどっちでも大丈夫ですけど。セコンドには入ります」と明かした。
5月の東京D興行で指名挑戦者・石田匠(井岡)に3-0の判定勝ち。初回にダウンを奪われたが、2度目の防衛に成功した。「減量もいつも通り。落とし方もいつも通りで、いつも通り万全に仕上げた」と順調ぶりをアピール。「相手は打ち合いの距離にしたいだろうし、自分はどっちみち離れても、くっついてもできる。相手が『何もできなかった』と言う展開にしたい」と完封を宣言した。
仕上がった肉体を披露する堤【写真:徳原隆元】
■堤の視界は打倒・拓真「ベルトを気にしていないくらい井上拓真に集中している」
堤は昨年、国内の猛者が集った「バンタム級モンスタートーナメント」で優勝。年間表彰式で努力・敢闘賞を受賞し、悲願の王座奪取に燃えている。壇上で拓真に宣戦布告したことには「言っておきたかった」と説明。「いい顔してましたね。表情が凄くいい」と王者の仕上がりを歓迎した。自らの心身の状態にも手応えがあるという。
「計量中に(拓真の)体がデカいなと感じて、もっと近くで見たかったけど、フェースオフは目を離したくなかった。ベルトも見なかった。いつもは相手のベルトも見るんですけど、ベルトを気にしていないくらい井上拓真に集中している。それをフェースオフの後に感じましたね」
高校時代のリベンジの舞台が世界初挑戦。「今はいつもの試合と変わらないくらい落ち着いているし、拓真とやることが僕の悲願。世界タイトルへの想いも乗っているけど、今のマインドはいつもと一緒」。計量後はうなぎでリカバリーだ。
バンタム級の4つの世界王座はWBAに井上拓真、WBCに中谷潤人、IBFに西田凌佑、WBOに武居由樹が就き、日本人が独占。1イベント7試合の世界戦は日本初となる。中谷は14日に2度目の防衛戦を予定。タレント揃いの階級で生き残りを懸けて戦う。
【13日の対戦カードと計量体重】
▽WBA世界バンタム級(53.5キロ以下)タイトルマッチ12回戦
王者・井上拓真(大橋)、53.5キロ
VS
同級2位・堤聖也(角海老宝石)、53.4キロ
▽WBC世界フライ級(50.8キロ以下)王座決定戦12回戦
同級1位・寺地拳四朗(BMB)、50.6キロ
VS
同級2位クリストファー・ロサレス(ニカラグア)、50.8キロ
▽WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、50.8キロ
VS
同級8位タナンチャイ・チャルンパック(タイ)、50.7キロ
▽WBO世界ライトフライ級(48.9キロ以下)王座決定戦12回戦
同級1位・岩田翔吉(帝拳)、48.9キロ
VS
同級2位ハイロ・ノリエガ(スペイン)、48.9キロ(THE ANSWER編集部)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
バチバチ睨み合い→4歳長女の運動会にパパの顔 ユーリ阿久井がV2戦へ「次はパパも頑張ります」
THE ANSWER / 2024年10月12日 16時30分
-
ユーリ阿久井政悟、V2戦前日に長女が運動会 映像にパパの顔ほころぶ
スポニチアネックス / 2024年10月12日 14時47分
-
井上拓真を尚弥が前日計量でサポート 堤「俺が勝つからな」に拓真「結果で見せてやろうかな」
スポニチアネックス / 2024年10月12日 13時11分
-
「バチバチの熱い試合に」 異例のボクシング興行、井上拓真がVS堤聖也に闘志むき出し
THE ANSWER / 2024年10月11日 16時14分
-
井上拓真、兄・尚弥の“仮想挑戦者”スパーに自信「手応えバッチリ」 忠実再現でV3戦へ
THE ANSWER / 2024年10月3日 16時22分
ランキング
-
1山本由伸、ダルビッシュ有との投げ合いに感動「心から尊敬してます」 メッツ・千賀滉大とも投げ合いなるか
スポーツ報知 / 2024年10月12日 13時21分
-
2山本由伸、5回無失点でPS初勝利 史上初のPS日本投手対決制する 満面笑顔の大谷にも頭なでられる快投
スポニチアネックス / 2024年10月12日 11時37分
-
3ドジャース山本由伸の信頼度はダルビッシュと対照的…急転直下の先発決定は「苦肉の策」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月12日 9時26分
-
4ダルビッシュ「まだもっと良くなるという可能性はある」来季は更なる成長へ、「ドジャースの人達がいるから頑張れた」ライバルに感謝
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月12日 15時26分
-
5「エンゼルスでの6年間を忘れることはない」名門・ドジャースで大活躍の大谷翔平が、移籍直後に語っていた“古巣への率直な思い”
文春オンライン / 2024年10月12日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください