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渡米でありがたみ実感「パパでいい」 19歳馬場咲希が国内プロデビュー1打差4位で最終日へ、勝てば史上初の快挙

THE ANSWER / 2024年10月12日 18時32分

馬場咲希【写真:Getty Images】

■富士通レディース第2日

 女子ゴルフの国内ツアー・富士通レディース第2日が12日、千葉・東急セブンハンドレッドC(6697ヤード、パー72)で開催された。7位で出た国内ツアープロ初戦の馬場咲希(サントリー)は6バーディー、2ボギーの68で回って通算9アンダーとし、首位に1打差の4位に浮上した。高2で全米女子アマチュア選手権を制し、昨年11月の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストに一発合格。ルーキーイヤーの今季は、米ツアー下部のエプソンツアーを主戦場にしている。異例のキャリアを歩む19歳が勝てば、1988年のツアー施行後、日本人かつプロテスト合格者では初の国内ツアープロ初戦での優勝者になる。首位には通算10アンダーで古江彩佳、桜井心那、高橋彩華が並んでいる。

 最終18番パー4。1メートルのパーパットを決めると、馬場は同組の小祝さくら、ウー・チャイエンとハグし、コースへ一礼した。アマチュア時代から馬場を見てきたギャラリーからは「プロになっても続けているんだ。すごくいい」の声も聞かれた。

 プロテスト合格から約11か月での国内ツアーデビュー戦。いきなり、優勝争いに加わった。ドライバーショットは安定しておらず、かつてのような300ヤード級のビッグドライブもなかった。だが、パットが冴えていた。2番パー4で2メートル、4番パー3では8メートルのバーディーパットを沈め、16番パー3では2メートルのパーパットを安定したストロークでセーブした。好調の理由を問うと、本人は「パターを替えたからだと思います」と返した。

「アメリカから帰国して、自宅にある使ったことのないマレット型パターをお父さんがコースに持って来てくれました。それが今の私には合っている感じです」

 これまではL字型、もしくはピン型のパターを使っていたが、テーラーメイドのスパーダーXがフィット。エプソンツアーで1シーズンを平均29.83(全体14位)で乗り越えた自信と新パターでつかんだ好感覚が合わさり、スコアを伸ばした。同ツアーとは比較にならない程のギャラリー数(初日2152人、第2日3655人)、声援も後押しになった。

■キャディーは「パパでいい」 渡米中に感じたありがたみ

「向こうでは、ほぼギャラリーはいません。近所の人が自転車で見に来たり、犬を散歩させながら見る人がいるくらいです。やっぱり、大勢の方に見ていただけることはうれしいです」

 その分、「緊張はしました」と振り返るが、集中力も発揮していた。5番パー4のティーグラウンドでアドレスに入った際、隣の4番パー3から「ナイスオン」の歓声が上がった。だが、馬場はそのままドライバーを振り切った。この場面の確認をすると、「(歓声は)聞こえていませんでした」と話す。

「(歓声が)聞こえる時もありますが、今日は聞こえませんでした。集中できていたと思います」

 プロのルーキーイヤーで海を渡った19歳。目標は米ツアーで戦うことだが、国内ツアーではプロ初戦となった今大会で優勝争いを演じていることを素直に「うれしいです」と言った。

「デビュー戦で優勝争いにいられるのは良かったと思いますし、最後まで諦めずにプレーしたいです」

 側には父・哲也さんキャディーとしてついている。アマチュア時代はラウンド中にケンカをすることもあったが、渡米中は父のありがたみを感じて頻繁に電話をし、悩みも打ち明けていた。そして、今大会、予定していたキャディーの都合が悪くなると、自分から「パパでいい」と照れ隠しでお願いしていた。

 勝てば、日本人かつプロテスト合格者では初の国内ツアープロ初戦での優勝者になる。首位とは1打差。馬場が父とともに快挙を目指す。(THE ANSWER編集部)

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