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ド軍勝利の裏にあった「美しい野球のダンス」 満身創痍のフリーマンへの配慮に溢れた“輪”に米注目

THE ANSWER / 2024年10月13日 15時3分

ナ・リーグ地区シリーズ第5戦に強行出場し安打を放ったドジャースのフリーマン【写真:ロイター】

■地区シリーズ第5戦

 米大リーグのナ・リーグ地区シリーズ第5戦は11日(日本時間12日)、本拠地のドジャースがパドレスに2-0で勝ち、3勝2敗として3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。チーム一丸となって戦った試合中、選手たちが負傷をおして出場したフレディ・フリーマン内野手への「気遣い」を見せてことに米メディアは注目。「美しいダンスの一部で、幸運にも見過ごされなかった前例のない瞬間だった」などと伝えている。

 先発の山本由伸投手が5回を2安打無失点と好投し、リリーフ陣も完封リレーで粘るパドレスを振り切ったドジャース。大谷翔平投手は無安打ながらもチームを鼓舞し、歓喜を味わった。怪我の影響が心配されたフリーマンはスパイクの上からテーピングをして強行出場。足首が痛む中で懸命のプレーを見せ、勝利に貢献した。

 そんなフリーマンについて、米スポーツメディア「SBネーション」のドジャース専門サイト「トゥルー・ブルー・LA」は、同サイトの編集者であり、全米野球記者協会員のエリック・スティーブン記者の署名で「美しいマウンドへの集まり:負傷しているフレディ・フリーマンを気遣うドジャースのチームメートら」との見出しで記事を掲載した。

 記事内では選手たちがフリーマンを支える姿勢を見せていたことに言及。マックス・マンシー内野手は「第4戦の後にも言ったが、フレディに今のようなプレーを続けることを要求することはできない」「今夜、私たち全員がフレディに”任せろ”と伝えた」と語っていたという。負傷を抱える中でフリーマンは初回に二塁打になろうかという右前打を放ったが、一塁で自重。これについて、ギャビン・ラックス内野手は「彼は戦士だ」「彼は全力でプレーし、盗塁し、送球もする。もう彼のような選手はいない」と称えた。

 スティーブン記者は、この日の6回の守備で見られた光景に言及。「すると奇妙なことが起こった。キャッチャーのウィル・スミスがマウンドへ行き、この時点では最初の2人の打者をアウトにしたフィリップスと話をした。フィリップスは次の3人目もアウトにしたが、このマウンドへの集まりはフィリップスのためではなかった」と記した。

 6回のマウンドに上がったエバン・フィリップス投手がアラエスを一ゴロに打ち取って2死とした後、ドジャース内野陣はその一ゴロを処理したフリーマンを残してマウンドに集合。「マウンドへ行く制限がなかった昔は、投手に休憩を与えるためにそういったことをしていた」「私たちはみんな、ちょっと休憩しようという感じだった。エバンのためじゃなく、フレディのために」というマンシーの言葉を紹介した。

 ラックスが「こんなことは今まで見たことがない」と話し、フィリップスも「普通なら、投手に息抜きをさせるためのものだ」「一時、”もう少し時間が欲しい”と冗談を言ったほどだった」と話したという。スティーブン記者は「このマウンドへの集まりは野球の美しいダンスの一部で、幸運にも見過ごされなかった前例のない瞬間だった」と記事を締めている。(THE ANSWER編集部)

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