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「明日は4団体統一の始まり」 世界王者・田中恒成が初Vへ気合い、オラスクアガら全選手計量パス

THE ANSWER / 2024年10月13日 14時46分

前日計量に登場した田中恒成【写真:中戸川知世】

■Amazon プライム・ビデオで生配信

 ボクシングの7大世界戦興行に出場する選手たちが13日、都内のホテルで前日計量に臨んだ。13、14日に東京・有明アリーナで行われる異例の2日連続世界戦興行。14日に初防衛戦を迎えるWBO世界スーパーフライ級(52.1キロ以下)王者・田中恒成(畑中)は52.1キロ、挑戦者の同級5位プメレレ・カフ(南アフリカ)は52.0キロで一発パス。戦績は29歳の田中が20勝(11KO)1敗、29歳のカフが10勝(8KO)3分け。

 自ら挑戦者ににじり寄った。他のカードは計量台を挟んでフェースオフ。しかし、田中はキャップを前後ろに被り、計量台の向こうにいるカフに近づいた。3センチの睨み合いでバチバチ。「全然意味はないです。いつも通り」と煙に巻いたが、威圧感はたっぷりだ。対する挑戦者もキャップを脱ぎ、応戦した。

 7月の前戦は前日計量で挑戦者が体重超過。試合中止となり、田中は心身ともに仕上げた過程が水の泡になった。今回は問題なく「(ホッとした?)そうですね。当たり前のことなので」とプロとして強調。「前回から気持ちが落ちることはない。前回もこの試合も最終目標ではないし、ここでいかにして勝つか。明日の36分間(12ラウンド)は4団体統一の始まりだと思うので熱い試合にしたい」と気合十分だ。

 前戦からは前後左右に多く動くボクシングを徹底し、スタミナとパンチ力強化に励んだ。相手のカフは「Truth(本物)」の愛称を持つサウスポー。複数の地域タイトルを獲得してきた。

 11日の会見では、田中が帽子を被った挑戦者に「髪の毛が紫? 僕のおばあちゃんもよく鮮やかなパープルに染めていた。見慣れているから威嚇にはならない」と冗談を飛ばしたが、この日は“初お披露目”され、「綺麗な紫でしたね」と笑った。


前日計量で笑顔を見せたアンソニー・オラスクアガ【写真:中戸川知世】

■オラスクアガも計量パス、終始笑顔で万全

 同日のWBO世界フライ級(50.8キロ以下)王者アンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳)は50.6キロ、同級1位ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)は50.7キロで一発クリア。王者は入場時から終始笑顔を見せ、状態の良さを窺わせた。

 7月の前戦では加納陸に3回2分50秒KO勝ちし、2度目の世界挑戦で王座戴冠を果たした。同日のメインイベントを務めるWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)とは、中谷が中学卒業後に単身渡米した時からの親友。今回も8月末からの米ロサンゼルス合宿、来日後の最終調整もともにした。

 13日に登場する元WBA&WBC世界ライトフライ級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)に敗戦。ともにフライ級に転向し、統一戦でリベンジを狙っている。戦績は25歳のオラスクアガが7勝(5KO)1敗、33歳のゴンサレスが28勝(14KO)3敗1分け。

【14日の対戦カードと計量体重】

▽WBC世界バンタム級(53.5キロ以下)タイトルマッチ12回戦
王者・中谷潤人(M.T)、53.4キロ
VS
同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)、53.2キロ

▽WBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦10回戦
同級1位・那須川天心(帝拳)、53.5キロ
VS
同級2位ジェルウィン・アシロ(フィリピン)、53.2キロ

▽WBO世界スーパーフライ級(52.1キロ以下)タイトルマッチ12回戦
王者・田中恒成(畑中)、52.1キロ
VS
同級6位プメレレ・カフ(南アフリカ)、52.0キロ

▽WBO世界フライ級(50.8キロ以下)タイトルマッチ12回戦
王者アンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳)、50.6キロ
VS
同級1位ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)、50.7キロ(THE ANSWER編集部)

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