河村勇輝へ、178cmで12年プレーした元NBA選手が賛辞 自身より小さい172cmでも「違いを生んでいる」

グリズリーズの河村勇輝【写真：ロイター】

■NBAで12年プレーしたブレビン・ナイト氏が絶賛

　北米プロバスケットボール（NBA）のグリズリーズとキャンプ招待契約にあたる「エグジビット10」契約を結んでいる河村勇輝に対し、米国で称賛が相次いでいる。14日（日本時間15日）、敵地で行われたペイサーズとのプレシーズンマッチでは、ノールックのアシストを連発。NBAで12年プレーした米解説者も「彼はプレーの仕方を知っている。見ていて楽しい」と絶賛している。

　ペイサーズ戦に途中出場した河村は、3ポイントシュートを成功させれば、ペイントエリアに積極的に切り込み、ノールックパスを連発。25分出場し、10得点、7アシスト、1リバウンド、1スティールの活躍で120-116の勝利に貢献した。ここまでプレシーズンマッチ4試合に出場し、1試合平均16.9分出場、4.3得点、4.8アシストをマークしている。

　そんな河村を絶賛したのが、米放送局「バリー・スポーツ」でグリズリーズの解説者を務めるブレビン・ナイト氏。1997年のNBAドラフトでキャバリアーズに入団し、グリズリーズなど9クラブを渡り歩いて12年間NBAでプレーした身長178センチのポイントガードだ。地元メディア「ブラフ・シティ・メディア」のポッドキャスト番組「ナイト・コート・ポッドキャスト」で河村の活躍に注目している。

　パリ五輪でのプレーも見ていたというナイト氏。グリズリーズが河村と契約したと聞いた時には「ワオ、近くで実際に見られるのはクールなことだ」と楽しみにしていたという。「なぜなら、あの身長で成功を収めている選手はプレーの仕方を知っているものだからね。他のみんなと同じ身長がなくても成功できる方法をマスターしているから」とその理由を説明した。

　実際に河村を見てみると「彼がコートに立つ時はいつでもエネルギー満点だ。エンドラインから守備のプレッシャーをかけ続け、ボールを手にしたら、いつでもペイントエリアに飛び込もうとする」とその熱量を絶賛。「私たちは彼をボールを配給する選手として見てきたが、彼はずっとスコアラー（得点する選手）でもあったんだ」とアシスト能力はもちろん、得点能力も評価した。

　さらに「彼がそのリズムに入っているのを見るのは……見ていて楽しいし、彼がみんなと関わり、夢中にさせているのを見るのは楽しいよ」と周りに及ぼす好影響にも注目。「サイズはもちろん関係してくるが、彼がコートにいる時は、違いを生み出すことができているよ」と称賛を惜しまなかった。（THE ANSWER編集部）