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バスケ、バレーにハンドボールも 続々と変わる新リーグの世界一への挑戦「時間はかかるが…」

THE ANSWER / 2024年10月19日 17時3分

気迫溢れるシュートを放つ東江雄斗(黒)【写真:中戸川知世】

■ハンドボールの新リーグ

 日本ハンドボール新リーグ「リーグH」で初代王座を目指すジークスター東京が順調に白星を重ねている。18日にはホームの東京・墨田区総合体育館(ひがしんアリーナ)にトヨタ紡績九州レッドトルネード佐賀を迎え、38-33で快勝。開幕6連勝の勝ち点12で、暫定ながら首位に立った。

 前半7分過ぎ、司令塔の東江雄斗(31)が吠えた。自ら2点目、5-2と相手を突き放すゴールを決めると、スタンドの向かって両手を広げ、会場中に響くような声を発した。

 常にクールな攻撃リーダーにしては、珍しくストレートな感情表現。それほど気持ちが入っていた。「普段は出さない声を出したから、酸欠になりました」と笑いながらも「絶対に勝ちたかった。ファンにもアピールしたかった」と殻を破って吠えた理由を口にした。

 昨季日本リーグ3位のジークにとって、同4位の佐賀は負けられない相手。同4連覇中の豊田合成ブルーファルコン名古屋や同2位のブレイヴキングス刈谷との対戦を控えて「まずは最初の関門をクリアしたという感じですね」と安堵の表情を見せた。

 将来的な世界トップリーグを目指し、今季スタートしたリーグHだが、変わるのはハンドボールだけではない。バレーボールは27年のプロ化を目指してSVリーグが発足、バスケットボールのBリーグは26年からトップカテゴリーのBプレミアが始まる。アリーナスポーツは大きく変わる。


観客の声援に応える東江【写真:中戸川知世】

■大賀智也社長は「時間はかかるが、可能性は感じている」

 東江は司令塔らしく、他のスポーツにも関心を寄せながらハンドボール界を俯瞰で見た。「すごいですよね。テレビの地上波ですから。バレーもバスケも見ました。ハンドボールも離されないようにしないと」。試合中に吠えたのも、観客との一体感を意識してのこと。「いい試合をして、また見に来てもらえるように」と話した。

 新旧の日本代表選手をそろえる「スター軍団」ジークだが、観客動員には苦戦している。この日の観客数は609人。ホーム4試合の平均も800人に届かない。平日のナイターが3試合というのも伸び悩む要因だが「もう少し入ってくれれば、よりモチベーションは上がる」と東江は話した。

 もちろん、チームとして動いてはいる。今季から自前のチアリーダーを組織し、ハーフタイムショーも充実させている。大賀智也社長は「まずはチームを知ってもらうことが重要。墨田区や隣接する区では、だいぶ浸透してきている」。ただ、これを観客数に結び付けるのは簡単ではない。「時間はかかるが、可能性は感じている」と話していた。(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

荻島 弘一
1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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