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ドラフト会場騒然、監督勘違いから予想外のハプニング 指名権が「覆った」ドタバタ劇の背景【ドラフト事件簿】

THE ANSWER / 2024年10月24日 15時3分

2015年、高山俊の指名をかけてくじ引き抽選するヤクルト・真中満監督(右)と阪神・金本知憲監督【写真:産経新聞社】

■きょうプロ野球・ドラフト会議

 プロ野球・ドラフト会議がいよいよ今日24日に開催される。1965年に第1回ドラフト会議が行われて以来、これまで数々のドラマや“事件”、あっと驚く指名も誕生している。ここでは過去の出来事を振り返る。2015年、大学No.1野手を巡るくじ引き抽選では、まさかの“勘違い”が話題になった。

 吉田正尚、今永昇太らメジャーリーガーとなった大物がドラフト1位指名されたこの年。東京六大学リーグ歴代最多となる通算131安打を放ち、大学No.1野手の呼び声が高かったのは明大・高山俊外野手だった。

 阪神とヤクルトが1位指名し、2球団競合に。運命のくじ引きでは、先に真中満監督がガッツポーズ。阪神・金本監督は肩を落とし、会場でもヤクルトが交渉権を獲得したと告げられた。直後にインタビューに応じた真中監督は喜びの声を上げていたが、その後に「ただ今のくじ引きで当たりくじを引いたのは阪神球団でございます」とのアナウンス。場内は騒然となった。

 真中監督は外れくじにも記されていたNPBの印を見て、当たりくじを引いたと勘違いしたと後に明かしている。改めてインタビューに応じた金本監督は「ビデオ判定でホームランに覆った。こういう心境です」とコメント。真中監督は一転、ばつの悪そうな様子で席についていた。再発を防ぐため、翌年からはNPBの印がくじから消滅した。

 高山は阪神で1年目から134試合に出場すると、打率.275、8本塁打、65打点をマークし、136安打で球団の新人記録を更新。新人王を獲得した。2023年シーズン限りで戦力外通告を受けて退団。今季はイースタン・リーグのオイシックス新潟でプレーしていた。(THE ANSWER編集部)

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