黒髪&ノーメイクはもう昔? 陸上インカレで聞いた、変わる女子アスリートのオシャレ事情「スタート前にみんな鏡でリップを…」
THE ANSWER / 2024年10月28日 11時33分
■茶髪・メイク・ピアスなど個性豊か、時代を映す大学陸上界の変化とは
大学陸上に今、変化が起きている。9月19日から4日間、神奈川の等々力陸上競技場で行われた第93回日本学生対校選手権(日本インカレ)。大学日本一をかけた熱戦で印象的だったのは、メイクや髪染め、ネイルなどを施して出場する女子選手が多く見られたこと。かつて女性アスリートは「黒髪&ノーメイク」が当たり前の時代もあったが、ここ数年で様変わり。“オシャレ”の自由度は大学によって異なるという。「THE ANSWER」は現状や競技に与える影響を各校の選手たちに聞いた。
◇ ◇ ◇
大学日本一を決める日本インカレ。トラックやフィールドには、メイクや髪染め、ネイルなどを施し、華やかな装いで競技に挑む女子選手の姿が印象的だった。
女子4×100メートルリレーで連覇を達成した強豪・甲南大は自由度の高い大学のひとつ。選手たちはメイクやネイルはもちろん、耳にはピアスも光る。選手の一人は「部のことは学生主体でやっていて、その分、髪の毛やネイルは自由にやらせてもらえる」と話す。
これは、最近の大学陸上の変化といえる。高校はメイクやヘアスタイルが規制されることが多く、今大会に出場した選手たちに高校時代について聞くと、「部則で禁止だった」「部則で絶対にショートカット」「眉毛を描いてリップを塗っている子がいたくらい」などの声が大半。「校則で決まっていたから自ずと禁止」と言う通り、教育的観点からルールが存在する高校の特性もあるだろう。
しかし、大学に進むことである程度、個人の意思が尊重される。「大学生になったら女の子はメイクをする子が多い。その風潮」とある選手は言う。今大会も「黒髪必須」「暗めの茶髪まではOK」「髪色はその年の4年生が決める」「OB、OGから言われる。金銭面で支援をしてもらっているから何も言えない」など、さまざまな事情で制限する大学はあるが、近年は緩和されるケースも。
そのひとつが、創部110年の歴史と伝統がある早大。部員によると「今春からナチュラルなメイク、ネイルは許可されている」といい、自由度が高まった。そうした背景もあってか、ある選手の「スタート前にみんなが鏡を見てリップを塗っていた」という証言はある意味、時代を反映するものかもしれない。
女子大生はオシャレに敏感になる年頃。制限があることについては様々な声が上がった。「制限がなければ、明るい髪色で大会に出ている」「パーマはOKで、髪染めとの違いが分からない」「髪色は明るくて良いと思っているけど、線引きは難しい」という本音から「見栄えとして暗い方が良いと思う」「染めたい欲がないからあまり気にしていない」という感想まで。
なかには「オシャレをしたかったから部則が自由なところに入った」と、部のルールが大学選びに影響する場合もある。
■容姿に気を配ることで「モチベーションが上がる」
そもそもアスリートが容姿に気を配ることは、競技へどのような影響を与えるのか。
「気合が入る」「テンションが上がる」「手元が可愛いだけでモチベーションが上がる」など、内面の変化が競技の好影響に。対校戦のインカレでは大学のカラーでネイルをしたり、チームで柄を揃えたり、学生スポーツならではの団結力の向上にもつながる。一方で「気を引き締めるために髪染めはやめた」と話す選手もいた。
五輪や世界陸上では超人的なパフォーマンスとともに、着飾る選手が注目される。ド派手なウィッグをつけるトップスプリンターのシェリーアン・フレイザープライス(ジャマイカ)や煌びやかなネイルがトレードマークのシャカリ・リチャードソン(米国)、母国のカラーをイメージしたアイメイクをした走り高跳び五輪金メダリストのヤロスラワ・マフチク(ウクライナ)などが大きな話題を呼んだ。
「お洒落するなら練習を」――。日本ではアスリートにそんな価値観を抱く人もいる。ただ、令和のスポーツ界は高校球児の強制的な丸刈りが減少するなど変化してきた。制限の是非はあるにせよ、日本のスポーツ界でも新たな動きが見えてくるかもしれない。(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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